ジョーディ・グレッグ

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ルシアン・フロイドとの朝食 描かれた人生

ジョーディ・グレッグ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784622079446
ISBN 10 : 4622079445
フォーマット
出版社
発行年月
2016年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
21

内容詳細

祖父フロイト、動物への偏愛、過激な女性遍歴…美しくない肖像・裸体を描きながら現代美術のカリスマ的具象画家となった男の人生。

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読書メーターレビュー

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  • harass さん

    2011年に88歳で亡くなった画家の評伝。英国美術界の巨匠として成功し、彼の祖父は精神分析医のジークムント。芸術と快楽を追求し、二度の結婚歴とドンファン並みの恋愛遍歴があり、認知された子どもが14人。奇人といえる破綻した性格であったが輝く才能と魅力に溢れた人物だったという。著者は晩年の10年彼の朝食によばれるようになり、死や葬儀の様子や、死後関係者が口を開いた彼とのエピソードの数々。英国上流階級での華麗で無茶な交流に呆れ驚く。実におすすめ。

  • こばまり さん

    己と己の芸術にのみ誠実で、かくも愛され自由に生きた。否、自由という点では人生の初期に於いて圧倒的に侵されている。ナチスの台頭による英国への亡命である。エキセントリックなハンサムで、交友関係は貴族からゴロツキにまで及ぶ人たらし。複雑に絡み合った女性遍歴、その結果次々と生まれてくる子供たち。ギャンブル狂で借金魔、病的な秘密主義。そして祖父はかのジクムント。ただ圧倒されるだけの伝記と思いきや、泣かされた。人生の美しい終焉に。アーティストとして貫き通した真摯な姿勢に。画家への敬愛の念に満ちた書き手も素晴らしい。

  • たまきら さん

    残酷なまでの観察、見るものを落ち着かなくさせるような佇まい。犠牲者・殉教者と言いたくなるようなモデルたち。徹底した秘密主義で知られた画家ルシアン・フロイド(シグモンド・フロイドの孫)の固く閉ざされた扉が死後少し開いた。彼が愛し観察し破壊した様々なものが非常にわかりやすく展開されていく。自分の作り上げた世界の完全なる支配者として君臨したこの男の醜い部分も数多く露呈されるが、根底に深い尊敬と愛情を感じる。胸が締め付けられるように優しく、けれどゴシップじみた人間フロイドの伝記だった。

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