ジョーゼフ・クラーク・グルー

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滞日十年 上 ちくま学芸文庫

ジョーゼフ・クラーク・グルー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480094018
ISBN 10 : 4480094016
フォーマット
出版社
発行年月
2011年09月
日本
追加情報
:
15cm,459p

商品説明

戦争を回避せよ
日米開戦にいたるまでの激動の十年、どのような外交交渉が行われたのか。駐日アメリカ大使による貴重な記録。
上巻は1932年から1939年まで。

内容詳細

1932(昭和7)年、グルーはアメリカの駐日特命全権大使として赴任する。このころの日本は、世相は暗く、満州事変、五・一五事件、国際連盟脱退と、ひたすら戦争への道を歩んでいるかのようであった。知日派として知られたグルーは、日本の多くの人々と交わり、日米関係の悪化を食い止めるべく奔走する。しかしその甲斐なく、1941(昭和16)年12月、日米はついに開戦へと至ってしまう。本書は、その間の経緯を、当事者のみが語りえる迫真の描写によって、克明に記録した昭和史の一級史料。上巻は、着任早々の天皇への謁見、そして二・二六事件、盧溝橋事件を経て、1939年5月15日までの情勢を収録。

目次 : 第1章 日本を覆う暗殺者の影(一九三二年五月十四日‐一九三三年二月十五日)/ 第2章 嵐に先立つ平穏の三年間(一九三三年二月二十日‐一九三六年二月十一日)/ 第3章 早産的革命から公然たる戦争へ(一九三六年二月二十六日‐一九三七年四月十八日)/ 第4章 「支那事変」(一九三七年七月八日‐一九三九年五月十五日)

【著者紹介】
ジョセフ・C・グルー : 1880‐1965年。ハーバード大学卒業。アメリカの外交官。夫人アリスはペリー提督の兄の曾孫。ロシア、ドイツ、デンマーク、スイス、トルコなどに駐在。1924‐27年国務次官。32年6月、特命全権大使として日本に着任。以後10年にわたり日米の緊張緩和に努めるも適わず、42年戦時交換船で帰国。帰国後国務長官代理などを務め、日本の戦後処理構想を立案、天皇制の存続や原爆投下反対を進言。戦後も日米親善に尽力

石川欣一 : 1895‐1959年。東京帝国大学英文科中退、プリンストン大学卒業。ジャーナリスト、翻訳家、随筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • り こ む ん さん

    戦前なのかな?満州事変辺りから、駐日大使として日本に赴任してきたグルー氏の滞在日記の抜粋。彼の目から見た日本は、よちよちなのに、子供じゃないんだ!と、大人びた事をしようとしている中学生のよう。どこで勘違いしたのか?もともと?近代化はしているけれど、精神は前時代的で世界を相手にするには、世界を知る人間が少なすぎた。そして、日本独特の「お国のため」と言う言葉を盾に本当は自らの面子を勢力を存在意義を保つ。自分の経歴が戦争に依存している人は、いつでも戦争を望んでいる。

  • 勝浩1958 さん

    アメリカ人は世界中で一番平和を好み、国際平和では世界をリードしているとグルー氏は自負しているが、排日移民法はどのように評価していたのであろうか。身もふたもない言い方を許してもらえるなら、しょせん外交官は自国が有利になることしか考えないのではないだろうか。また、グルー氏は日米の関係修復に尽力していたのですが、ルーズベルト大統領はどうしても日本との戦争がしたかったのではなかったか。残念なことですが、このあたりに外交官の限界を感じました。今の日本の外務省でも、首相の考えには逆らえないのではないでしょうか。

  • てれまこし さん

    日米関係が険悪であった1932年から42年に十年にわたり駐日大使を務めた人の日記。ウィルソン外交の薫陶を受けた新しい世代の外交官らしく、紛争解決のための武力使用を否定するんだが、同時に日本人が理解する唯一の言語は力であるとして、海軍力増強や誇示を提言するリアリストの一面も持ってる。日本にも親米リベラルがいることは認めつつ、彼らは無力な年寄り連中で、若手に鼻面を引き回される陸軍を制御することはできないと見抜いているからだが、東西の文化的差異(国際条約という契約の神聖さを日本人は理解しない)にも言及してる。

  • Hotspur さん

    上巻。必読文献だと思う。「著しい劣等感から生まれ、同様に著しい優等感の衣をまとう日本人の超敏感性」実に犀利な観察。当時から日本人も随分変わったとは思うが、変わっていない性質は結局変わっていないのではないだろうか。

  • フンフン さん

    吉田茂によって「真の日本の友」と呼ばれたグルーの日記。私は昭和23年の邦訳初版で読んだ。満州事変の翌年に来日したグルーは日米親善に力を尽くすが、日米関係は悪化の一途をたどる。

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