ジョージ・マクドナルド

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金の鍵

ジョージ・マクドナルド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784001160277
ISBN 10 : 4001160277
フォーマット
出版社
発行年月
2020年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
96p;19

内容詳細

虹のたもとで金の鍵を見つけた男の子が出会ったのは、妖精の国に迷いこんだ女の子。二人は、その鍵で開けられる鍵穴を探して、世にも不思議な旅を続け、やがて―。センダックの繊細な技が、神秘に満ちたマクドナルドの世界の扉をひらく。

【著者紹介】
ジョージ・マクドナルド : 1824‐1905。イギリスの作家。スコットランドに生まれ、サセックスで牧師をつとめた後、ロンドンで文筆生活に入る

モーリス・センダック : 1928‐2012。アメリカの絵本作家、イラストレーター。ニューヨークで、ユダヤ系移民の一家に生まれる。1964年に『かいじゅうたちのいるところ』でコルデコット賞を受賞。現代の絵本界を代表する存在として、世界的に知られる

脇明子 : 児童文学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • (C17H26O4) さん

    ファンタジーってこういうものだった。なのにいつから物語に意味を求めたり、真意や寓意を探ったりするようになってしまったのだろう。何かを読み取ることが正解みたいに。物語をそのまま受け入れて純粋に楽しむ、その感覚にはもう戻れないのかな。一抹の寂しさを覚えた。虹のたもとで金の鍵を見つけた男の子と、妖精の国に迷い込んだ女の子の冒険。描かれた幻想の世界の美しさは読んでいる最中よりも読んだ後に際立って、永い不思議な余韻と満足感がある。金色の鍵が鍵穴に差し込まれた。辺りが金色のベールに包まれたようで、今素敵な気持ちだ。

  • アナーキー靴下 さん

    虹のたもとで金の鍵を見つけた男の子と、不思議なおばあさまのもとで暮らすことになった女の子が出会い、求めるものを探して旅に出る…。ジョージ・マクドナルドの作品は初めてで、他の作品も同じような雰囲気なのか、これだけが特別なのかはわからないけれど、まるで妻への私的な物語、恋文のようだった。もしくは我が子のための。それくらい、ロマンチックで愛に溢れた不思議な物語。装丁、挿絵共に美しく、大切な人にプレゼントなんて素敵そう。【オール・ハロウズ・イヴ(All Hallow's Eve)Fantasy読書会’21】

  • seacalf さん

    虹の端を見てみたいと虹を追いかけて駆け寄ろうとした幼き頃が懐かしい。男の子と大伯母さんとののんきな会話から始まる金の鍵を巡る話は、いつしか壮大なファンタジーへ。ナルニア国のルイスや、あのトールキンに多大な影響を与えたというビクトリア時代のジョージ・マクドナルドによって作られた作品。独特の世界が繰り広げられる少年と少女の長い長い不思議な旅は、しばし現実を忘れさせてくれる。同じシリーズで同じくセンダックが挿絵を描いているマクドナルドの別の作品『かるいお姫さま』も読みたい。

  • ケロリーヌ@ベルばら同盟 さん

    虹のたもとには、金の鍵が埋まっていると言われています。もし、虹の端っこに辿りつけたら、金の鍵を見つけることが出来ると…。でも、それを見つけたら、どうなるのでしょうか。売ったら大金持ちになれるかも。「売るんだったら、見つけないほうがまし」と、大伯母さまは、男の子に言います。これは、妖精の国に招き寄せられた、少年と少女の物語。お金も時間も意味をなさない魔法の国での遍歴を、ジョージ・マクドナルドの繊細で少し寂しい筆致が綴り、センダックの線描だけで色彩と光を感じさせる装画が彩る、宝石のように美しい一冊です。

  • とよぽん さん

    これぞ物語、という作品だと思った。児童書として面白いし、自然や人間の不思議さに触れ、現実とは違う世界に解放された読書タイムだった。

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