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「日本の朝鮮統治」を検証する 1910-1945 草思社文庫

ジョージ・アキタ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794222596
ISBN 10 : 4794222599
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

内外の朝鮮統治史研究においては、統治下朝鮮の人々の否定的な体験に焦点を絞った民族史観的パラダイムが大勢を占めてきた。だが、こうした体験談のみで統治のすべてを語れるのか。米国人研究者が統治史研究の最前線を紹介・批評しつつ、史実に基づき、統治の実態を可能な限り客観的に検証。日本の植民地政策は「当時としては驚くほど現実的、穏便かつ公平で、日朝双方の手を携えた発展を意図した」ものであり、朝鮮の近代化に貢献し、戦後韓国の発展につながったことを明らかにしていく。ナショナリズムに偏した一面的な歴史認識に180度の修正を迫る第一級の研究書。

目次 : 1 統治史研究の最前線/ 2 統治の実相/ 3 統治と司法/ 4 日本の統治と近代化/ 5 軍人と文官/ 6 統治政策の評価

【著者紹介】
ジョージ・アキタ : ハワイ大学マノア校名誉教授。近代日本政治史研究の世界的泰斗。1926年ハワイ生まれの日系二世。51年ハワイ大学卒業(政治学専攻)。ハーバード大学に進み、修士号(東アジア政治史)を取得。同大学院で故エドウィン・ライシャワー教授(61〜66年、駐日米国大使)の指導の下に、東アジアの言語・歴史学を専攻し、60年に博士号取得。61〜85年ハワイ大学教授。退官後は日米で新たに研究・執筆活動を展開し、今日に至る

ブランドン・パーマー : コースタル・カロライナ大学歴史学部教授。1970年生まれ。97年、ブリガム・ヤング大学にて修士号取得(国際関係論)、2005年ハワイ州立大学マノア校にて博士号取得(朝鮮史)。邦訳書に『検証日本統治下朝鮮の戦時動員1937‐1945』(塩谷紘訳、草思社)がある。本書をはじめとする研究成果により第1回「寺田真理記念・日本研究賞」(日本研究奨励賞)を受賞

塩谷紘 : ジャーナリスト。1940年生まれ。AP通信社勤務、リーダーズ・ダイジェスト誌日本版編集長、文藝春秋北米総局長を経て、フリージャーナリストに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 金吾

    ○いろいろな人の発表物を活用しながら自説を補強しています。私個人としては感覚的に概ね同意見ですが、自説に近い意見に偏重しすぎているようにも感じました。もう少し根拠を知ることが出来たら更に良かったです。

  • ゲオルギオ・ハーン

    日本の朝鮮統治論争と朝鮮統治に関していくつか本を読んでおいた方が良かったと読んでから気づいた。タイトルが検証する、とあったので統計などを使いながら客観的に検討していくかと思いきや日本の朝鮮統治を恐怖政治だとする人々への反論や彼らの主張の問題点の指摘をしている。海外で熱心に批判する人とその内容を知れたのは良いが、そもそも知りたかった朝鮮統治の客観的な視点がよくわからなかったのが残念。論争の泥沼感は伝わったので根深い問題である事はわかる。朝鮮統治自体を別の本で調べてから再読するといいかもしれない。

  • 筑紫の國造

    本来の意味での「修正主義史観」に基づき、日本の「朝鮮統治」を検証した研究。国内外の膨大な論文を参照しながら、「朝鮮統治」研究の最前線を紹介してくれるので、非常に有益。本格的な研究にもかかわらず、文章も読みやすい。視点も可能な限り客観的に保たれており、信頼がおける。特に海外の研究成果は邦訳がないものも多く、内容を紹介してくれる本書の価値は高い。しかしどちらかというと『「朝鮮統治」研究の研究」といった趣があり、個別の事例についてはさらに深く調べる必要があるだろう。

  • ミナ

    日本の植民地だったからこうだったはずだ!という思い込みからアプローチすれば、見えてこないものがある。事実をも歪めてしまう思い込みとは恐ろしいものだ。思い込みを廃し、史料と向き合えば穏健かつ公平だったことがわかってくる。良い面ばかりでないことはわかっているけど、そう評価されたことは知っておくべきだし、もっと国内外に広めるべきだと思う。

  • ぶるーめん

    朝鮮併合の評価については、とかく善悪の二元論に陥りがちである。本書は日本の植民地支配の仕組みを中心に、民族主義者の言う「史上最悪の植民地支配」の妥当性について、一次資料も交え客観的に検証する。頷ける部分もあり、民族主義者の客観性の欠如も納得できる。ただ、当然現場はこんなにきれいな話ではないだろうし、同化というスタンスの是非や、日本からみて地政学的必然性があったにせよ実態としての植民地支配等、省みるべき点も多い。改めて、二元論に陥り思考停止せず、様々な資料に客観的な視点で当たり考え続けることが必要と感じた。

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