ジョン・アール・ヘインズ

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ヴェノナ 解読されたソ連の暗号とスパイ活動

ジョン・アール・ヘインズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784594083076
ISBN 10 : 4594083072
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
追加情報
:
501p;22

内容詳細

近現代史の書き換えを迫る第一級の史料!

封印されてきた歴史の真実
第二次世界大戦時、アメリカはソ連の諜報活動に操られていた!

江崎道朗氏推薦!
「ヴェノナ文書によって、第二次世界大戦だけでなく、対日占領政策と現行憲法制定、そして朝鮮戦争に至る近現代史の見直しが迫られている」

『ヴェノナ文書』とは、アメリカとイギリスの情報機関が、1940〜1944年のソ連の暗号を解読したもので、1995年のアメリカの情報公開法によって一斉公開された。
本書はその内容を明らかにした『Venona:Decoding Soviet Espionage in America』の日本語訳である(監訳者:京都大学名誉教授 中西輝政)。

中西輝政氏が注目する4つのポイント
1「暗号解読」という営みに対するアメリカをはじめとする主要国の国家的執念の凄さ
2 解読されたソ連暗号通信から明らかになった事実の驚くような中味
3 なぜ米ソの冷戦が始まったのか、という20世紀の大問題に「ヴェノナ」が関わっている
4 かくも重大な世界史的秘密が長期間、多くの人々の眼から隠されてきたことへの驚き

【著者紹介】
ジョン・アール・ヘインズ : 元アメリカ議会図書館史料部研究員。歴史家。アメリカ共産主義運動とソ連の対米スパイ活動を扱う共著を多数出版

ハーヴェイ・クレア : エモリー大学名誉教授。歴史家。アメリカ共産主義運動とソ連の対米スパイ活動を扱う共著を多数出版

中西輝政 : 京都大学名誉教授。1947年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授、京都大学大学院教授を歴任。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。2002年、正論大賞、2005年、文藝春秋読者賞受賞。著書に『大英帝国衰亡史』(毎日出版文化賞・山本七平賞、PHP文庫)など

山添博史 : 防衛省防衛研究所主任研究官。1975年、大阪府生まれ。2005年、ロンドン大学スラヴ東欧研究所修士課程修了、2008年、京都大学人間・環境学研究科博士、防衛研究所勤務開始、2012年、英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)客員研究員(兼任)。専門はロシア安全保障、国際関係史。情報史研究会会員

佐々木太郎 : 1980年、広島県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。専門は、国際政治学、インテリジェンス研究。現在、京都文教大学及び相愛大学にて非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • harass さん

    1943年から80年まで、米国国家安全保障局NSAは、ソ連が米国国内と交わした暗号電信を解読していた。ソ連崩壊後、この一連の解読作業の結果はヴェノナ文書として、1995年に一部を公表した。各部門に分類し諜報網の人物を列記していく。米国政府機関にソ連のスパイは最大数百人規模で存在し、科学や軍事の分野でも重要な情報をソ連に送り続けていたという。原爆のマンハッタン計画の情報をソ連に送ったと処刑されたローゼンバーグ夫妻事件は、夫妻は悲劇のヒーロー扱いだったが、この文書で真っ黒だとわかった。資料として。

  • maimai さん

    ソ連時代から続く米国への諜報活動は現代でも強く残っている。米国における金融、軍事、医療とあらゆる情報が諜報部隊、ハッカー集団に盗まれて米露と睨み合いが続いている。またロシアは生物化学兵器、宇宙科学、情報工学ともに最高峰であり驚異の国力を持つ。米中露と核とハッカーたちでより混沌としていく中で間にいる日本はこれからどうなっていくのだろうか、相次ぐ軍事、企業機密の流出。サイバーテロ、バイオテロ共に危機的状況にある。ウイルス研究なんてしていないは日本の考えで世界はどんどん発展を続ける。世界は何処に向かうのか、

  • flat さん

    アメリカの中枢部にまでソ連のスパイが入り込んでいたという俄かには信じられない内容。その影響がアメリカに及ぼした影響は計り知れない。もしも気がつかないままで冷戦に突入していたらアメリカは敗北していた可能性すら考えられる。日本はカウンターインテリジェンスにもっと本腰を入れて取り組まなければならないのかもしれない。

  • パトラッシュ さん

    無実の罪で処刑されたと思われてきたローゼンバーグ夫妻は実際にスパイだったなどヴェノナ文書の存在は聞いていたが、これほど戦後史をひっくり返す内容だったとは。かのマッカーシーの主張以上にソ連のスパイ網がルーズベルト政権内に張り巡らされ、政治外交軍事科学の情報が流出していた事実には愕然とさせられる。しかもスパイの大部分はスターリン独裁下のソ連を人類の理想郷と信じて進んで協力していたのだから、これはもうアメリカの黒歴史である。イデオロギーの恐ろしさと声高に語られる理想を盲信する愚かさを、まざまざと教えてくれる本。

  • #26 Kの字 さん

    事実としては非常に興味深い一方、個別のスパイ容疑の説明にページを割いていて、歴史の正当な資料整理としては有用と思う一方で、1読者としては、もっと広く歴史的意義を考察して欲しかった

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