ジョルジュ=ヴィクトール・ルグロ

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ファーブル伝

ジョルジュ=ヴィクトール・ルグロ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087735130
ISBN 10 : 4087735133
フォーマット
出版社
発行年月
2021年05月
日本
追加情報
:
480p;22

内容詳細

博物学の巨人ジャン=アンリ・ファーブル。その功績を世に広めた最大の理解者、ルグロ博士が詳細にたどる孤高の生涯。『完訳ファーブル昆虫記』の訳者、奥本大三郎の翻訳で贈る、ファーブル評伝の決定版!

目次 : 自然に対する直観/ 小学校の先生時代/ コルシカ時代/ アヴィニョン時代/ 偉大な教育者/ 隠棲の地で/ 自然の解釈/ 本能の驚異/ 進化論/ 昆虫の精神という幻想/ 調和/ 自然のなかの不協和音/ 和解/ 自然の翻訳/ 動物の叙事詩/ 生き物に憑かれた人々/ セリニャンの夜話/ 人生の黄昏時に/ 栄光のさらし台/ 小さな秘密のあとの大きな秘密

【著者紹介】
ジョルジュ‐ヴィクトール・ルグロ : フランスの医師、政治家。1862年、フランス中部クルーズ県オービュッソンに生まれる。パリの名門高等中学校リセ・ルイ=ル=グラン、次いでパリ大学医学部で学んだのち、ロワール=エ=シェール県モントリシャールで外科医師となる。医師として働く傍ら、進歩派の政治家としても活躍し、市会議員を経て、第一次世界大戦の時期には国会議員も務めた。ファーブルの自宅兼研究所「アルマス(荒地)」や、フランソワ・ラブレーの生家とされる「ドヴィニエールの家」など、重要な史跡の国による保存にも力を尽くす。1940年、モントリシャールにて死去

奥本大三郎 : フランス文学者、作家、「NPO日本アンリ・ファーブル会」理事長、埼玉大学名誉教授。1944年、大阪市に生まれる。東京大学仏文科卒業、同大学院修了。主な著書・訳書に『虫の宇宙誌』(読売文学賞)、『楽しき熱帯』(サントリー学芸賞)、『班猫の宿』(JTB紀行文学大賞)、『ファーブル昆虫記(ジュニア版)』(全8巻・産経児童出版文化賞)などがある。2017年に完結した『完訳ファーブル昆虫記』(全10巻20冊)の訳業で第六十五回菊池寛賞受賞。一連の功績によって第53回JXTG児童文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • tamami さん

    少々大袈裟かも知れませんが、本と人生に関しては時に運命論者になることがあります。半世紀以上も前、小学校図書室で繰り返し借りだした数冊の本の一冊が、『ファーブル昆虫記』の第1巻で、例のフンコロガシが主人公でした。その後も『昆虫記』と名付く本は何種類か手に入れたのですが、まともに読んだのは決まって1巻だけ。いかに最初の印象が強かったか。それ以後は『昆虫記』の作者にも興味が広がり、ファーブル関連の伝記類も読んできました。本書はそんなファーブル伝の最終形と言っても良いもの。『昆虫記』の作者の誕生から逝去まで、余す

  • 星落秋風五丈原 さん

    連れ合いを求めて最後につかまってしまう『狼王ロボ』で名高い『シートン動物記』が動物ものの雄ならば、こちらはフンコロガシの習性について書かれた話を子供の頃に読んだ人が同じ割合できっといるはずだ。皆大体子供の頃に昆虫記の子供版を読んで知っている昆虫学の巨匠の生涯。いやそんなに困窮してたなんて。

  • ロビン さん

    『昆虫記』で有名な「虫の詩人」アンリ・ファーブルの生涯を「押しかけ弟子」の外科医ルグロが敬愛の念を込めて書いた伝記で、本当に素晴らしい本。科学的に厳密な研究を良しとする人たちからは、ファーブルの成した「文学と科学の融合」である『昆虫記』は批判されるのかもしれないが、観察した自然の奥に不思議な調和や法則を観る眼を持つ人間が書いたものというのは、詩の形態をとらずともまさに「詩」なのであり、著者のルグロは驚くほど正確にそのことを認識し評価している。心底から自然を愛し、小欲知足の賢者であったファーブルを尊敬する。

  • Toshi さん

    序文でファーブル自身が語っているように、自分が書くことになっていた「回想記」を上手に埋め合わせてくれたとあるのだから、これは公式な評伝と呼んでいいだろう。子供の頃「昆虫記」を読んで、昆虫学者になろうと真剣に思っていた。多分ファーブルを読んだ人の10人に8人はそうだったのではないか。そこまで読者を夢中にさせたファーブル。しかし晩年までその業績は知る人も少なく、経済的にも恵まれなかった。本書の著者であるルグロは、「昆虫記」に感動し、これを世に広めるのである。訳は「完訳ファーブル昆虫記」の奥本大三郎さん。

  • Fumitaka さん

    「昆虫のホメロス」という名がユゴーから贈られたものだというのは知らなかった。詩人ですからね。ただ、ファーブルは俺にとって子供の頃から思い浮かぶ偉人の筆頭ではあるものの、今となってはシャルル・フェルトンその他のファーブルの批判者たちの「博物学に詩的なものを持ち込んだ」という批判も決して間違ってはいないように思ってしまうのもそれはそれで事実である。著者ルグロがこの本でファーブルを「教権主義者ではないが精神主義者」と評しているのは、奇しくもファーブルが正統派の「研究者」ではなかったことを表しているように思える。

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