基本情報
内容詳細
トマトは一七〇カ国で生産され、トマト加工業界の年間売上高は一〇〇億ドルにのぼる。だがトマト缶がどのように生産・加工されているかはほとんど知られていない。中国、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカを舞台に、業界のトップ経営者から生産者、労働者までトマト加工産業に関わる人々に徹底取材。世界中で行われている産地偽装、大量の添加物や劣化した原料を使用する生産現場、奴隷的に働かされる労働者などさまざまな問題を暴く。世界中で身近な食品であるトマト缶の生産と流通の裏側を初めて明らかにした衝撃のノンフィクション!
目次 : 中国最大のトマト加工会社/ 「中国産」のトマトペースト/ 伝説化されたアメリカの加工トマト産業/ 濃縮トマト輸出トップの会社/ イタリアの巨大トマト加工メーカーのジレンマ/ 中国産トマトも「イタリア産」に/ ファシズム政権の政策の象徴、トマト缶/ トマト加工工場の奇妙な光景/ 中国の加工トマト産業の暴走―始まりと発展、強制労働/ ハインツの経営合理化とその影響/ 加工トマト業界トップ企業、驚異の生産力/ 消費者に見えない「原産国」/ 天津のトマト缶工場の秘密/ トマト31パーセントに添加物69パーセントのトマト缶/ 農薬入りのトマトか、添加物入りのトマト缶か/ アフリカを席巻した中国産トマト/ 「アグロマフィア」の象徴、南イタリア産トマト缶/ イタリアの労働者の違法な搾取/ 酸化トマト「ブラックインク」をよみがえらせる最新研究
【著者紹介】
ジャン=バティスト・マレ : “ル・モンド・ディプロマティーク”“シャルリー・エブド”など多くの有名誌に寄稿する新進気鋭のジャーナリスト。2014年に刊行された第2作En Amazonie,Infiltre dans le meilleur des mondeはアマゾンの配送センターに潜入取材して内部事情を告発した問題作で、フランスでベストセラーとなった。第3作にあたる『トマト缶の黒い真実』は2017年に刊行されると同時に大きな話題になり、「身近な食材のトマトを通じて読者をグローバル経済の恐怖に陥れる」など各メディアに絶賛された
田中裕子 (書籍) : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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鉄之助 さん
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absinthe さん
読了日:2019/04/19
真香@ゆるゆるペース さん
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trazom さん
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kinkin さん
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人物・団体紹介
ジャン=バティスト・マレ
ル・モンド・ディプロマティーク、シャルリー・エブドなど多くの有力メディアに寄稿する新進気鋭のジャーナリスト。2017年刊行『トマト缶の黒い真実』(太田出版)はグローバル経済の衝撃的な実態を暴き、イタリアで出版停止となった一方、フランスの権威あるジャーナリズム賞「アルベール・ロンドル賞」の2018年書
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