ジャン=バティスト・マレ

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トマト缶の黒い真実 ヒストリカル・スタディーズ

ジャン=バティスト・マレ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784778316167
ISBN 10 : 4778316169
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

トマトは一七〇カ国で生産され、トマト加工業界の年間売上高は一〇〇億ドルにのぼる。だがトマト缶がどのように生産・加工されているかはほとんど知られていない。中国、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカを舞台に、業界のトップ経営者から生産者、労働者までトマト加工産業に関わる人々に徹底取材。世界中で行われている産地偽装、大量の添加物や劣化した原料を使用する生産現場、奴隷的に働かされる労働者などさまざまな問題を暴く。世界中で身近な食品であるトマト缶の生産と流通の裏側を初めて明らかにした衝撃のノンフィクション!

目次 : 中国最大のトマト加工会社/ 「中国産」のトマトペースト/ 伝説化されたアメリカの加工トマト産業/ 濃縮トマト輸出トップの会社/ イタリアの巨大トマト加工メーカーのジレンマ/ 中国産トマトも「イタリア産」に/ ファシズム政権の政策の象徴、トマト缶/ トマト加工工場の奇妙な光景/ 中国の加工トマト産業の暴走―始まりと発展、強制労働/ ハインツの経営合理化とその影響/ 加工トマト業界トップ企業、驚異の生産力/ 消費者に見えない「原産国」/ 天津のトマト缶工場の秘密/ トマト31パーセントに添加物69パーセントのトマト缶/ 農薬入りのトマトか、添加物入りのトマト缶か/ アフリカを席巻した中国産トマト/ 「アグロマフィア」の象徴、南イタリア産トマト缶/ イタリアの労働者の違法な搾取/ 酸化トマト「ブラックインク」をよみがえらせる最新研究

【著者紹介】
ジャン=バティスト・マレ : “ル・モンド・ディプロマティーク”“シャルリー・エブド”など多くの有名誌に寄稿する新進気鋭のジャーナリスト。2014年に刊行された第2作En Amazonie,Infiltre dans le meilleur des mondeはアマゾンの配送センターに潜入取材して内部事情を告発した問題作で、フランスでベストセラーとなった。第3作にあたる『トマト缶の黒い真実』は2017年に刊行されると同時に大きな話題になり、「身近な食材のトマトを通じて読者をグローバル経済の恐怖に陥れる」など各メディアに絶賛された

田中裕子 (書籍) : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 鉄之助

    初めて知る、ことだらけの本だった。そもそも、加工用のトマトと生食用トマトは全く別モノという事実に驚く。加工用は人工的に生み出した種で、濃縮しやすいように水分が少なく傷みにくく、「何百キロのトマトの山の下敷きになってもビクともしない」分厚い皮を持つ。見た目も細長く「戦闘用トマト」と植物学者は呼んでいるという。これを頭にぶつけられると大けがをする! 中国で今、政情不安な新疆ウイグル自治区が世界の一大生産地だということにも驚嘆。この濃縮トマトが薄められ塩を加えて「イタリア産」として流通。真実を読めてよかった。

  • absinthe

    トマト缶にどんな添加物が含まれているか。悪貨は良貨を駆逐する。良心的な会社は駆逐され、不衛生な現場で作られたものが市場でもてはやされている。トマトに限った話に見えるが、資本主義の一つの側面を表しているようにも見える。absintheはリバタリアンだが、自由主義の帰結の一つとしてこういう話は記憶しておきたい。過当競争のせいで粗悪品会社も多くがつぶれているという事実は、少しだけ救いになった。

  • 真香@ゆるゆるペース

    ミネストローネを作る時にいつも使っているトマト缶。トマト=体に良いというイメージから、これまで何の疑いも持たずに使っていたけど、生産・流通の黒い裏側に衝撃。本書を読んで、近所のいくつかのスーパーを見て回ったけど、置いてあるトマト缶は海外のものばかりだった。国産のトマト缶は、大きいスーパーや自然食品店に行かないとなくて値段も倍以上だけど、体のことを考えたら今後は極力国産のものを選ぶようにしたいと思う。中国産、添加物69%、再商品化… 目を疑いたくなるような真実がココに。あまりにも安いトマト缶にはご用心。

  • trazom

    トマト缶の製造・流通・販売に至る闇が次々と明らかになる。新疆ウイグル等での強制労働、農薬や大量の添加物、賄賂・マフィアの関与…。中国産濃縮トマトがイタリアで加工されて「イタリア産」となるカラクリや、酸化して腐ったトマトに添加物を加えて商品にする魔法など、もうトマト製品を食べたくなくなるほどの衝撃だが、これが国際資本主義の正体であり、偶々トマトが一例というだけなのだろう。アマゾン配送センターへの潜入ルポでも有名な著者の、危険を顧みない行動力に畏れ入る。ルポルタージュが社会に警鐘を鳴らす醍醐味を満喫する。

  • kinkin

    中国で加工された濃縮トマト。その濃縮トマトはイタリアに輸出され加工されイタリア製として出荷される。そこまでは分かるけれどその濃縮トマトの生産現場、管理状態や出荷の流れを知るととんでもないことを知る。しかしこんなのは日本も同じようなことが多々あるのだろう。輸入食品にも様々なのがあってスーパーなどの激安食品などそんなのがほとんどなんだろう。読んでいて『震える牛』という本のことを思い出した。

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