泥棒日記 新潮文庫 改版

ジャン・ジュネ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784102119013
ISBN 10 : 4102119019
フォーマット
出版社
発行年月
1983年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
16cm,426p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    自伝色が強く、汚辱に満ちた孤独は幻想と摩のような魅力でグイグイ引き込んでいきました。裏切り、盗み、乞食に身を落とし、男色の中で生きるジュネ。泥棒という烙印が、唯一の自己表現として持ち得た技が価値を翻す言葉の魔術のように思えます。社会に押された烙印を正当化し、自分の運命に相応しくしてしまうのは、汚辱を直視しながら、それを美しいものへと変える錬金術のような手腕でしょう。低俗を高貴に、悪を聖性にする怪物作家の真髄がここにはあるような気がします。面白かったです。

  • たつや さん

    ジュネのほぼ自伝のようです。孤児のジュネが養い児として預かられるが、冷遇され、辛い思いをする。しかし、盗みが見つかり、感化院に入れられ、脱走をし、絵にかいたような堕落したハラハラする人生を送る。タイトルも「泥棒日記」というのはインパクトあるが、違うタイトルでも良かったのでは?とか、考えた。フランスのお話だけど、日本でもありそうだ。

  • 優希 さん

    再読です。汚辱に満ちた孤独が幻想と夢のような魔力を持つ作品だと思わされました。裏切り、盗み、乞食に身を落とし、男色の中で生きるジュネ。泥棒という烙印が唯一の存在意義だったのかもしれません。汚いものを美しくしてしまう錬金術のような手腕が。低俗を高貴に、悪を聖に変えてしまう作家の真髄を見たようでした。

  • 傘緑 さん

    「犯す前だったら、自分の犯罪を後悔することもできたかもしれないがね」「人はそれを夜、耳もとで、かすれた声で囁く。しかし明け方には、忘れてしまうのだ」 手垢に塗れて黒ずみ、度重なる折り込みで、ところどころ犬耳が取れ、付箋の糊の染みが目立つ、ポケットに入れて動き回るため角は丸まり、カバーはボロボロ…この本のそんな片輪の乞食のような醜悪な汚れが、私の体に馴染んでしまっている。それは描かれる汚濁の世界に生きる泥棒、女衒、乞食、男娼、麻薬の密売人などと同様、その悲惨さが共に生きた証であり、むしろ私には誇らしく美しい

  • KI さん

    悪が悪いことだとはわかっている。そのうえで、かっこいいんだよ。

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