ジャック チョーカー / 根本尚美 / 小菅信子 / 朴裕河 / 根本敬

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歴史和解と泰緬鉄道 英国人捕虜が描いた収容所の真実 朝日選書

ジャック チョーカー / 根本尚美 / 小菅信子 / 朴裕河 / 根本敬

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022599490
ISBN 10 : 4022599499
フォーマット
発行年月
2008年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,296,5p

商品説明

映画『戦場にかける橋』で知られる泰緬鉄道捕虜収容所。そこで何があったのか。動員されたアジアの労働者を含め10万人以上が死んだ労働酷使と悲惨な現場環境とそこで生存をかけた人間の意思が、捕虜画家による100点超のカラー画と手記から鮮やかに浮かび上がる。日英和解研究の小菅、日韓和解研究の朴、ビルマ研究の根本による、アジアの視点から考える鼎談も収録。

内容詳細

映画『戦場にかける橋』で知られる泰緬鉄道の捕虜収容所。第二次世界大戦時に動員されたアジアの労働者を含め10万人以上が死んだ労働酷使と悲惨な現場環境と、そこで生存をかけた人間の意思が、英国人捕虜画家による100点超のカラー画と手記から鮮やかに浮かび上がる。東京裁判判決から60年、連合軍の元捕虜たち被害者の側から手をさしのべる歴史和解にわれわれはどう応えるか。日英歴史和解研究の小菅信子、日韓和解研究の朴裕河、ビルマ研究の根本敬による、アジアの視点から考える鼎談も収録。

目次 : 解説 泰緬鉄道から歴史和解へ(一冊の画集/ 捕虜画家ジャック・チョーカー/ チョーカーの作品の価値 ほか)/ 手記 英国人捕虜が描いた収容所の真実(1942年1月‐2月 シンガポールの陥落/ 1942年2月‐10月 チャンギとシンガポールの労働収容所/ 1942年10月 タイへの列車旅行と北部への行進 ほか)/ 鼎談 泰緬鉄道とアジア(映画『戦場にかける橋』の影響/ 泰緬鉄道の記憶/ コリアンガード ほか)

【著者紹介】
ジャック・チョーカー : 1918年ロンドン生まれ。画家。第二次世界大戦で日本軍の捕虜となり、泰緬鉄道の建設などで労働を強いられる。この間、日本兵の目を盗み、記録画を残す。王立美術学校絵画学部卒業。王立芸術家協会会員。チェルトナム女学校美術部長、ファルマス美術デザイン学校長、西イングランド美術学校ブリストル校長、同校美術学部長などの職を歴任。現在、グレート・ブリテン医療画家協会フェロー

小菅信子 : 1960年生まれ。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士課程修了満期退学(文学修士)、ケンブリッジ大学国際研究センター客員研究員を経て、山梨学院大学法学部教授。『戦後和解』(中公新書)で第27回石橋湛山賞受賞

朴裕河 : 1957年ソウル生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、早稲田大学大学院日本近代文学専攻、博士号取得。韓国に帰国後、夏目漱石、大江健三郎、柄谷行人の翻訳など、日本近現代の文学・思想を紹介。現在、世宗大学日本文学科副教授。『和解のために』(平凡社)で第7回大佛次郎論壇賞受賞

根本敬 : 1957年生まれ。国際基督教大学教養学部社会科学科卒業、同大学院比較文化研究科博士後期課程中退(文学修士)。1985年から87年に文部省アジア諸国等派遣留学生としてビルマへ留学。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授などを経て、上智大学外国語学部教授

根本尚美 : 1971年生まれ。国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。書店勤務、福祉施設勤務を経て翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おかむら さん

    タイとビルマを結ぶ泰緬鉄道。日本軍が強行敷設したこの鉄道の建設によって多くの連合国軍捕虜が命を落とした。この本はイギリス人捕虜の人が書いた手記とイラストに日本人研究者が解説と鼎談で補強してあるので捕虜虐待(凄まじい!)のみならず、現地で動員されたアジア人や捕虜監視の仕事をさせられた朝鮮人のことなど、加害者としての日本を直視させられます。よく知らなかったけどよく知っておくべき。コリンファースと真田広之主演の「レイルウェイ 運命の旅路」も見なくては。

  • かいゆう さん

    『消えゆく太平洋戦争の戦跡』で泰緬鉄道を知り、これは詳しい本を読まなければならない、そう強く思った。タイとビルマを結ぶ全長415キロの鉄道の建設に、14ヶ国20数万人もの捕虜や現地人が巻き込まれ、うち12万5000人もの人が死亡したとされる記録がある。国際法上の捕虜の権利が無視され、シベリア抑留のような事を日本軍も行っていたのかと愕然とする。ジャック氏の描いた熱帯性潰瘍の絵に酷さが表れている。そんな中で医療器具や義足を作り出す人や、芝居で楽しませようとする人達が印象強かった。

  • みなみ さん

    日本軍が戦時中にタイ・ビルマ間に敷設した泰緬鉄道。本書は泰緬鉄道で働かされたイギリス人捕虜チョーカーの手記。イラスト入りの手記で、風景画や人物スケッチに医療行為の記録も含まれる。日本軍が捕虜にお辞儀をさせ、お辞儀が足りないと判断すると捕虜を殴る。日本人からするといかにもありそうな話だが、異文化圏のイギリス人は、それを異様な行為として書いている。手記を読んで目につくのは衛生環境の最悪さだ。泰緬鉄道は枕木1本死者1名と言われるほど過酷な労働環境で捕虜を働かせており、日本人が人命をいかに粗末にしているかわかる。

  • ののまる さん

    英国人捕虜であるチョーカー氏の手記とスケッチもさることながら、巻末の「歴史和解」についての鼎談がすばらしい。多くのことを気づき、考えることができた夏。

  • takao さん

    ふむ

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