ジェシー・ケラーマン

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駄作 ハヤカワ・ミステリ文庫

ジェシー・ケラーマン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784151804014
ISBN 10 : 4151804013
フォーマット
出版社
発行年月
2014年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
林香織 ,  
追加情報
:
566p;16

内容詳細

ベストセラー作家だった親友ビルが死んだ。追悼式に招かれた売れない作家プフェファコーンは、ビルの仕事場で未発表の原稿を見つけた。誘惑にかられた彼はその原稿を持ち出し、自作と偽って刊行した。思惑通りの大当たりで、一躍ベストセラー作家に成り上がったプフェファコーンだったが…ベストセラー作家を両親に持つ著者が、その才能を開花させたスリラー!

【著者紹介】
ジェシー・ケラーマン : 1978年ロサンゼルス生まれ。2006年にSunstrokeで作家デビューし、4冊の作品を発表。長篇第5作にあたる『駄作』でアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)の最優秀長篇賞にノミネートされた。劇作家としても評価されており、2003年には将来有望な劇作家に与えられるプリンセス・グレース賞を受けている。妻子とともにカリフォルニア州に在住

林香織 : 1958年名古屋市生、名古屋大学文学部英文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちょろんこ*勉強のため休止中 さん

    この出発点にして、まさかの着地点だった。有名作家だった友人の遺稿を盗み、自分の作品として発表...とよくあるスリラーかと思いきやとんでもない!いきなり斜め45度ぐらいに二転三転していく。ジェットコースターのように息つく暇もなく、しかも1ページ先の展開が読めないほど意表をついていた。奇想天外。スリラー、サスペンス、ミステリーとどのジャンルとも言えないほどの自由奔放さ。ここまで突飛もないと読者の好みが分かれると思う。駄作とも傑作とも言いにくいが、私は楽しめた。だって先が読めない小説って実は少ないんだもん。

  • 白のヒメ さん

    主人公はデビュー作一本だけしか本を出せないしがない作家。知り合いの流行作家が事故で亡くなりその葬式の帰り、たまたま未発表の原稿を見つけてしまう。思わず隠し持って自分の名前で出版社に持ち込むのだが・・・。奇想天外な展開があるとの本の背表紙どおり、なかなか文学調子に始まった物語は、途中でぎょっとする展開になったかと思うと、最後は唖然としてしまう結末へ。なんだこれ(笑)分厚い本の所々でブツブツ呟いてしまうものの、とうとう最後まで読ませてしまうのは両親ともが作家だという血のなせる業か。うーん、へんてこな本でした。

  • goro@80.7 さん

    うぅ〜んどう評価しようか悩む作品だわ。盗んだ小説が大ヒットしてそれが バレて追い詰められて行く男の物語。と思いきやこれが遥か斜めを行くだけではなくてジグザグと…。エドガー賞のノミネート作品とはアメリカはさすがに広大ですわ。121章目は賛否両論なんだろうけど、最後までたどり着けた人へのご褒美ってことでいいのではないでしょうか。ジョナサン・ケラーマンの息子ってことでもう一つ驚いた。

  • hanchyan@飄々  さん

    すごかった。本書を手に取った読み手のうちで、結末はおろか、第三部からの怒涛の展開を予見できた者は皆無だろう。や、もしかして多くの読み手たちは、続く第四部で本書を壁に投げたかもしれないが(笑)ちょっと待って!この小説は、2頭の龍のウロボロスだ。1頭は「芸術」、もう1頭は「通俗」ね。しかもその2頭は、飲み込み合うってよりかは、お互いにお互いを吐き出し合ってるのだ。少なくともそのように自分には見えるぞ。錯視?(笑) ともあれ、深刻な時もふざける時も病める時も健やかなる時も、徹頭徹尾真顔な波乱万丈の物語。

  • りつこ さん

    なんじゃこりゃ?久々のなんじゃこりゃ感に清々しさすら感じる。前半はありがちなありきたりなミステリーなのが、後半にいくにつれトンでも臭を放ちだし、最後はもうなにこれ?神?みたいな境地に。でも面白い。リーダビリティも大したものだし、なにこれ?バカでしょ?とツッコミながら読む楽しさよ。しかもタイトルが駄作って。どんだけ人を食ってるんや?!大まじめなバカバカしさがとても好み。楽しかった!

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ジェシー・ケラーマン

1978年ロサンゼルス生まれ。2006年にSunstrokeで作家デビューし、4冊の作品を発表。長篇第5作にあたる『駄作』でアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)の最優秀長篇賞にノミネートされた。劇作家としても評価されており、2003年には将来有望な劇作家に与えられるプリンセス・グレース賞を受けてい

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