ホノルル ペストの火 1900 年チャイナタウン炎上事件

ジェイムズ・c・モア

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784910700021
ISBN 10 : 4910700021
フォーマット
出版社
発行年月
2022年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
352p;19

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    アメリカに併合された直後のハワイでペスト禍があったとは知らなかったが、人種差別が当然の時代とはいえチャイナタウンを焼き払えと白人が主張していたとは。ペスト流行時の中世欧州でユダヤ人が大量虐殺されたように、蔑視する異民族集団に疫病の責任を負わせる思想は大衆には簡単に感染する。それでも近代科学の発展期だけに、最新医学を学んだ医師たちが理性的に治療を続ける姿は人への信頼を取り戻せる気がする。新型コロナ下の民主国家では許されないが、中国は厳格なロックダウンで事実上踏襲している。果たして未来はどちらに味方するのか。

  • 榊原 香織 さん

    当時、ペストが発生したのがチャイナタウンだったので、民族差別や中国本土の政治に対する態度(清朝派か革命派か)など、余計にごちゃごちゃ。そして火で浄化しようとして燃え移ってホノルル大火となる・・訳者は医学専門、後書きにも書いてたけど、ちょっと誤訳らしきものが気になったな。

  • おっとー さん

    まるでコロナ対応の起源を読んでいるかのよう。アメリカに併合されたのと同時期にハワイではペストが発生し、3名の医師がペスト対策を任され、彼らを中心に感染者や濃厚接触者の隔離、病原菌やワクチンの研究、そして感染者のいた建物の焼き払いまでもが行われた。この徹底した焼き払いが進められる中、あるとき火の制御に失敗し、街のシンボルであったカウマカピリ教会やチャイナタウンが炎上する事態に至る。病気を広げないことだけが考えられた結果、人々は住処を奪われ、資産を奪われ、仕事を奪われた。

  • 朝ですよね さん

    1900年のチャイナタウン大規模火災は人為的な放火ではなかった。しかし、当時の社会に人種差別的な考えがあったのは事実で、ハワイの政治体制もそのようになっていた。予防的に燃やしてしまう提案もされていた。公衆衛生のために住民を収容所に送り財産を燃やすことが求められ、その政策は世界中から称賛された。また、王政と合衆国併合の隙間という事情もあるだろうが、政治家は予算と権限を保健委員会に丸投げし、3名の医師は独裁的な権力を持った。現代の光景を彷彿させる箇所も多く、史実から多くの教訓を得られるだろう。

  • tsubasa さん

    ペスト禍@ホノルルの話。訳はとても読みづらくてしんどいけど、話の流れ自体は読みやすい。不勉強で全く知らなかったけど、120年前にそういうことがあったか、と興味深く読んだ。 日本(人)も関係した事件で、その記憶はこのコロナ禍にも活かされていいと思うけれど、いや、知らなかったなあ。

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