ジェイソン・ヘラー

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ストレンジ・スターズ デヴィッド・ボウイ、ポップ・ミュージック、そしてSFが激発した十年

ジェイソン・ヘラー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784909646545
ISBN 10 : 490964654X
フォーマット
出版社
発行年月
2022年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
476p;21

内容詳細

ヒューゴ賞受賞作家で音楽ジャーナリストの著者が、ポピュラー・ミュージック及びポピュラー・カルチャーへのサイエンス・フィクションからの大きな影響について風変わりで大胆なストーリーを踏査していく。

1960年代が終わりに近づき、古い慣習が、セックス、ドラッグ、ロックンロールで浮かれ騒ぐ新種の自由へと取って代われたとき、デヴィッド・ボウイは『2001年宇宙の旅』を見るため、ロンドンの映画館の空いている張り出し席に紛れ込んだ。そして、彼はすっかり別の姿になって現れてきた……。

そして実際にボウイは、人類が遠い世界に望遠鏡の照準を合わせたとき、かつて変人たちが好むくだらないものとして片づけられていたサイエンス・フィクションの世界を、60年代に始まった革命を継続するのに必要な促進剤としてみなすよう他のロック・スターたちを先導したのだ。

著者ジェイソン・ヘラーは『ストレンジ・スターズ』の中で、サイファイとポップ・ミュージックを、言葉、サウンド、この世ならざるイメージを使って創造可能なものの展望を拡張するために互いに頼り合っていた並行勢力として捉え直す。崇拝されているミュージシャンたちの一世代全体を、彼はサイファイに夢中になった魔法使いたちとして描き出していく。カリフォルニア大学バークリー校で宇宙の中の黒人について講義を行うサン・ラー、アポロ11号の月面着陸のBBCの番組で即興ライブを行うピンク・フロイド、「紫がかったか霞」を抽出するジミ・ヘンドリクス、『スターウォーズ』の波に乗ったディスコ・チャートのトップ、シンセサイザーを巧みに操るポストパンク……。

コミック・コンの熱狂者、スーパーヒーローの大ヒット作、古典的なサイファイのリブートといった今日のカルチャーによって、奇妙な趣味に打ち込む変人たちがついに勝利したとのだと私たちが考えてしまっているのだとしても、『ストレンジ・スターズ』は比類なき創造性――雑誌、小説、映画、レコード、コンサートの中での創造性――に満ちた時代を生き返らせ、すでにそうした変人たちがこれまでもずっと勝利し続けてきたのだということを明らかにする。

[目次]

序文
第一章 今日は星々がまるで違って見える − 六十年代の終わり
第二章 踊る高名な宇宙飛行士たち − 一九七〇年
第三章 イン・サーチ・オブ・スペース − 一九七一年
第四章 僕はスペース・インベーダーだ − 一九七二年
第五章 彗星のメロディー − 一九七三年
第六章 電気回路の精神の神秘 − 一九七四年

第七章 お前たちのメモリーバンクは、このファンクを忘れてしまっている − 一九七五年
第八章 この見知らぬ装置に何ができるのか? − 一九七六年
第九章 遠い惑星、そこから私はやってきている − 一九七七年
第十章 宇宙のジャンクに激突される − 一九七八年
第十一章 機械がロックするとき − 一九七九年
第十二章 惑星は輝いている − 八〇年代の始まり
原注
ディスコグラフィー
謝辞
訳者あとがき
索引
参考/引用文献
謝辞
訳者あとがき



《著者情報》
ジェイソン・ヘラー(Jason Heller)| デンバー在住。『CLARKESWORLD』の元ノンフィクション編集者であり、その編集チームの一部として2013年にヒューゴー賞を受賞。歴史改変小説『TAFT 2012』(Quirk)、『SLAPPY'S REVENGE』(Scholastic)、『THE CAPTAIN JACK SPARROW HANDBOOK』(Quirk)、および雑誌やアンソロジーの多数の短編小説の著者でもある。

伊泉 龍一(いずみ・りゅういち) | 翻訳家。翻訳・監修:ピーター・ビーバガル著『シーズン・オブ・ザ・ウィッチ いかにしてオカルトはロックンロールを救ったのか』(駒草出版)、ジョン・マイケル・グリア著『生命の木 ゴールデン・ドーンの伝統のカバラ』(フォーテュナ)。アレハンドロ・ホドロフスキー、マリアンヌ・コスタ著『タロットの宇宙』(国書刊行会)など。 著書:『タロット大全 歴史から図像まで』(紀伊國屋書店)など。

【著者紹介】
ジェイソン・ヘラー : ヒューゴ賞受賞作家。『ニューヨーカー(The New Yorker)』誌、『ローリング・ストーン(Rolling Stone)』誌、『ピッチフォーク(Pitchfork)』、『アトランティック・マンスリー(The Atlantic Monthly)』誌などの出版物で記事を執筆。デンバー在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • Go Extreme さん

    今日は星々がまるで違って見える−60年代の終わり 踊る高名な宇宙飛行士たち−1970年 イン・サーチ・オブ・スペース−1971年 僕はスペース・インベーダーだ−1972年 彗星のメロディー−1973年 電気回路の精神の神秘−1974年 お前たちのメモリーバンクは、このファンクを忘れてしまっている−1975年 この見知らぬ装置に何ができるのか?−1976年 遠い惑星、そこから私はやってきている−1977年 宇宙のジャンクに激突される−1978年 機械がロックするとき−1979年 惑星は輝いている−80年代

  • 河村祐介 さん

    SFと音楽ということなんだけど、85年ぐらいで終わる。割と羅列が多いので突っ込んだコンセプト的な話は期待しない方がいいなと基本的に「ロック」の本という感じで、アフロフューチリズム系の音楽は触れる程度。

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ヒューゴ賞受賞作家。『ニューヨーカー(The New Yorker)』誌、『ローリング・ストーン(Rolling Stone)』誌、『ピッチフォーク(Pitchfork)』、『アトランティック・マンスリー(The Atlantic Monthly)』誌などの出版物で記事を執筆。デンバー在住(本データ

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