ロンドン・アイの謎

シヴォーンダウド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488011161
ISBN 10 : 4488011160
フォーマット
出版社
発行年月
2022年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;20

内容詳細

十二歳のテッドは、いとこのサリムの希望で、巨大な観覧車ロンドン・アイにのりにでかけた。テッドと姉のカット、サリムの三人でチケット売り場の長い行列に並んでいたところ、見知らぬ男が話しかけてきて、自分のチケットを一枚ゆずってくれると言う。テッドとカットは下で待っていることにして、サリムだけが、たくさんの乗客といっしょに大きな観覧車のカプセルに乗りこんでいった。だが、一周しておりてきたカプセルに、サリムの姿はなかった。サリムは、閉ざされた場所からどうやって、なぜ消えてしまったのか?人の気持ちを理解するのは苦手だが、事実や物事の仕組みについて考えるのは得意で、気象学の知識は専門家並み。「ほかの人とはちがう」、優秀な頭脳を持つ少年テッドが謎に挑む。カーネギー賞受賞作家の清々しい謎解き長編ミステリ!ビスト最優秀児童図書賞受賞作。

【著者紹介】
シヴォーン・ダウド作 : 1960年、ロンドン生まれ。オックスフォード大学卒業後、国際ペンクラブに所属し、作家たちの人権擁護活動に長く携わった。2006年、A Swift Pure Cryで作家デビューし、ブランフォード・ボウズ賞とエリーシュ・ディロン賞を受賞した。2007年に『ロンドン・アイの謎』を発表したが、わずか2か月後の8月、乳癌のため47歳で逝去。この作品はビスト最優秀児童図書賞(現・KPMGアイルランド児童図書賞)を受賞した。死後に『ボグ・チャイルド』が発表され、2009年のカーネギー賞を受賞している。遺された構想をもとにパトリック・ネスが執筆した『怪物はささやく』も、2012年にカーネギー賞を受賞した

越前敏弥 : 1961年生まれ、東京大学文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • へくとぱすかる さん

    読んでいて、あっ、と思った。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の空気感みたいだと。なにせ舞台はロンドン。巨大な観覧車から姿を消したいとこの行方を探るジュブナイルミステリ。謎を解くのは、カトリーナとテッドの姉弟。カトリーナをカットと呼ぶとは初めて知った。気象学の言葉が頻出するテッドの語りの中には、フイッツロイの名前が出てきた。有名なんだな。グロリアおばさんの緊張感が、失踪事件のサスペンスをより強くしている。2007年に本作を発表してわずか二か月後、作者が47歳の若さで亡くなられたのが惜しまれる。

  • ちょろこ さん

    眼差しが優しい良作の一冊。消失不可能な場所からいとこが消えた。その謎を、ちょっと特殊な症候群を抱えた少年テッドが謎解くミステリはしっかり伏線有りの満足感。彼独自の個性的な見方で謎に迫っていく過程も充分大人の心を掻き立て、彼の心が成長していくさまもじんわり沁みる。優しい著者の眼差しが感じられる、テッドの症候群の描き方、物事の捉え方の描き方も秀逸。個性として尊重される大切さ、多様性の認め合い等盛り込まれたメッセージがまた光る。子供の声にはもちろん、小さき声に、偏見など捨てて誰もの声に耳を傾ける自分でありたい。

  • seacalf さん

    ロンドンに行ったら一度は乗ってみたいロンドン・アイ。この人気観光施設に遊びに来ていた従兄弟のサリムがひとりで乗り込み、降りてこないで忽然と消えてしまった。その謎を自閉症の少年テッドが鮮やかに解き明かす。日常生活ではギクシャクした振る舞いをしたり人の機微を察知するのは苦手だが、他者とは違う高度な思考回路を持つ。一風変わった魅力の持ち主で清々しい印象を与えてくれるテッドのすっかり虜になった。残念ながら作者は夭折したが別の作家ロビン・スティーヴンスが継いでくれたらしいので、来月刊行される続編も必ず読みたい。

  • アン さん

    大観覧車ロンドン・アイに乗りに出かけた、テッドと姉といとこのサリム。サリムは見知らぬ男に譲られたチケットで他の乗客とカプセルに乗り込んだはずなのに、一周し降りてきたカプセルに姿はなかった…。忽然と消えてしまったサリムの行方を追い、失踪の謎を解明する12歳のテッド。彼は気象学の知識が豊富で鋭い観察力と論理的思考により、行動力のある姉と真相に迫ります。本格ミステリですが、登場人物達の葛藤を通し成長する姿が印象的で、家族の絆や愛、友情や信頼について大切な気づきのある魅力的な作品。テッドとの再会が楽しみです。

  • とん大西 さん

    屈託のないテッド少年の謎解き冒険小説といった趣か。従兄弟のサリムが忽然と姿を消した巨大観覧車ロンドン・アイ。彼の乗車の直前も直後もしっかりそのカゴを視認していたテッドと姉カットの目の前での出来事。明日、母とニューヨークに旅立つのにどこへ消えたサリム。騒然とする大人たちの不安と疑念。それを余所に独特の思考回路で謎解きに挑むテッド。「どうやって消えた」…全てはそこに向かっていくのだが…。ん〰️ハマりきれなかったぁ(^o^;)。面白くないわけじゃないが、冗長過ぎて、ちょいと私好みのテンポじゃなかった。

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