CD

Sym.3: 朝比奈隆 / 大阪.po +rehearsal

Schumann, Robert (1810-1856)

User Review :4.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
PCCL00543
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD

Product Description

シューマン:交響曲第3番「ライン」、ほか
朝比奈隆指揮大阪フィルハーモニー交響楽団
1994年10月デジタル録音。ボーナス・トラックに交響曲第3番「ライン」の第3楽章と第4楽章、およびブラームス交響曲第1番の第4楽章のリハーサル風景を収録

Track List   

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東北地方太平洋沖地震被災の悲惨な状況が次...

投稿日:2011/03/12 (土)

東北地方太平洋沖地震被災の悲惨な状況が次々報道されて行く中 レビューなど不謹慎・悠長と思われるかも知れませんが大震災と言えば私も家の全壊、友人の死、往復徒歩通勤、連日の復旧作業、数ヶ月の避難所暮らし等を経験したあの阪神大震災を思い出します。今回の被災者の皆様の心境察するに余りあります・・・。復旧にはかなりの時間と苦労が予想されます・・・本レビュー欄を借りてお見舞い申し上げます。朝比奈隆も神戸の自宅が阪神大震災で被災したであろう・・・彼は東京生まれであり1923年の関東大震災にも遭っている・・・、この1995年多分彼は自らを奮い立たせる思いもあり特に大阪でのコンサートには万感のおもいで臨んだ時もあったでしょう。DVDも含めて私の記憶している盤ではブラームス交響曲第2番(1月)、ブラームス交響曲第4番(3月)、ブルックナー交響曲第9番(4月)、マーラー交響曲第2番(7月)等々各名盤があります。音楽の「力」もある筈です・・・。さて、本盤(今現在販売されてはいない)はその阪神大震災の丁度三ヶ月前の旧大阪フェスティバルホールでの大阪POを振っての1994年10月17日ライブ録音(朝比奈86歳の頃)で演奏タイムは@10’05A5’54B5’28C4’43D5’38であります。第1楽章ややゆったりした運びながら弛緩することなく安定的で朝比奈に少し似あわないロマン性もチラつかせます。ライン川をテンポを速めに下りながらややアンサンブルが怪しくなりつつ第2楽章を経て第3楽章は無難に過ぎ例のゴシック建造物の構築性を表した第4楽章では古城を眺め歴史に思いを馳せる風格を見せつつ少し前倒し気味で運びもう少しもったいぶった処もほしかった感じですがそこが朝比奈らしいのでしょう。最終第5楽章は曲の立体構造を明らかにしつつある快さで進み行きゆるぎなく最後力強く堂々と〆られます。朝比奈の時として見せる過大な重厚さは心持ち影をひそめた素晴らしい演奏とは思います。なお、朝比奈の演奏盤には翌年1995年10月の東京において新日本POを振ったライブCD・・・私は未聴・・・(タイム@10’58A6’51B5’55C5’21D6’29・・・拍手込み)もありマニアの方は聴き比べもされたら如何でしょうか。一般的評価としてはやや後者つまり1995年被災後の演奏の方に「締まり」を見出して軍配をあげられてはいるようですが・・・何となく分かる気もします。本盤にはこの曲の第3及び4楽章そしてブラームス第1交響曲最終楽章のリハーサル寸景(22’09)が収録されており繰り返しいろいろ指示・解説しながら特に正確なテンポつくりに力点を置きつつ弦にいろいろ注文しこれらの作品の本質を掘り起こして行く過程が興味深いですね。彼の声が懐かしく聞こえますがボーナストラックとは言え中途半端感も抱いた事も事実であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)。

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