シューベルト(1797-1828)

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CD

シューベルト:交響曲第8番『未完成』、ハイドン:交響曲第104番『ロンドン』 カラヤン&ベルリン・フィル(1975)

シューベルト(1797-1828)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
WPCS12811
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

シューベルト:『未完成』、ハイドン:『ロンドン』
カラヤン&ベルリン・フィル(1975)


超一流のサウンドで磨きぬかれたシューベルト、そしてハイドン
アビイ・ロード・スタジオによる新リマスター使用

世紀の大人気指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤンの没後25年の年にお届けするカラヤン芸術の精華。
全て最新リマスター音源によりその豊麗な世界が更に輝きをまして登場!
70年代以降に収録された円熟期の決定版的名演を一挙にシリーズ発売。(WARNER CLASSICS)

【収録情報】
・シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』
・ハイドン:交響曲第104番ニ長調 Hob.I:104『ロンドン』

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

 録音時期:1975年1月、12月
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 原盤:EMI

内容詳細

ともに75年に録音されたシューベルトとハイドンの交響曲をカップリング。流麗にしてダイナミックな第8番「未完成」と、美しく雄大なスケールを描く第104番「ロンドン」。カラヤン芸術の極致といえる名演だ。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

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 かつては「カラヤンのシューベルトなんて...

投稿日:2023/10/09 (月)

 かつては「カラヤンのシューベルトなんて」、という扱いだったように思うが、70年代の後半に突如として全集がリリースされたのには、私も驚いた。ベルリン・フィルの常任になって15年ほどの年月をかけて、大半のレパートリーを網羅していたDGGには未完成」と「ザ・グレイト」があるのみで、カラヤンも「シューベルトは難しい」とみずから吐露していることなどから、一般に、シューベルトは苦手な演目とみなされていた。  しかし、来日公演でも「未完成」はしばしば取り上げられており、カラヤンなりに愛着のある作品であったのではなかったかと思われるし、カラヤンの全盛期にEMIに収録した「未完成」の素晴らしさは、それまでの既成概念を覆して余りある超弩級のインパクトをもっていた。かつて、これほど力強く歌い切ったシューベルトがあっただろうか?  カラヤンの演奏は、質実剛健なベームや端正なセル、或いは熱烈なバーンスタインと比較して、流麗で審美的とされてきたが、この「未完成」の男性的な決然とした表現は、従来のイメージを一変させる。カラヤンらしく、レガートをかけながらじっくりと歌い抜くスタイルは健在ながら、ベルリン・フィルの剛毅な響きが交錯する様は圧倒的だ。  ハイドンも見事だ。カラヤンは、後にDGGにディジタルで「パリ・セット」と「ロンドン・セット」をまとめてリリースするが、その世評の高い再録盤よりも、私はこのEMI盤を好む。「時計」「雌鳥」と共に、この「ロンドン」は、大編成のオーケストラでハイドンの交響曲を演奏するスタイルとしての理想的回答といえるのではないか。ワルターやセルの名演、そしてコリン・デイビスの秀演もあるが、カラヤンが最盛期にEMIに収録した三曲のパーフォーマンスに勝るものはない、と思う。勿論それぞれに優れた演奏であり、他にもお洒落なビーチャム盤や、フレッシュなアバド盤も含めて、聴き逃せないレコードが多々存在するし、昨今のHIPによる活きの良いいくつもの快演も傾聴すべきである。私はそれらのうちのどれがベストかを競うよりも、それぞれの独自の価値を味わい分けることが望ましいと考えるが、この「ロンドン」がカラヤンとベルリン・フィルというコンビが成し遂げたベストフォームを示した一例として刻印されたことを喜びたい。

jasmine さん | 愛知県 | 不明

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