シュロモ・ヴェネツィア

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私はガス室の「特殊任務」をしていた 知られざるアウシュヴィッツの悪夢 河出文庫

シュロモ・ヴェネツィア

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309464701
ISBN 10 : 430946470X
フォーマット
出版社
発行年月
2018年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
289p;15

内容詳細

アウシュヴィッツ収容所で殺されたユダヤ人同胞たちをガス室から搬出し、焼却棟でその遺体を焼く仕事を強制された特殊任務部隊があった。奇跡的に収容所を逃れて生き残った著者が、その目で見た悪夢の惨劇を克明に語る衝撃の体験談。図版多数掲載。

目次 : 本書によせて(ベアトリス・プラスキエ)/ 第1章 収容前―ギリシャでの生活/ 第2章 アウシュヴィッツでの最初の一か月/ 第3章 特殊任務部隊―焼却棟/ 第4章 特殊任務部隊―ガス室/ 第5章 反乱と焼却棟の解体/ 第6章 強制収容所―マウトハウゼン、メルク、エーベンゼー/ 歴史のノート―ショアー、アウシュヴィッツ、そして特殊任務部隊(マルチェッロ・ペゼッティ)/ ギリシャのイタリア系ユダヤ人―大失策の小史(ウンベルト・ジェンティローニ)/ ダヴィッド・オレールについて

【著者紹介】
シュロモ・ヴェネツィア : 1923‐2012年。ギリシャ生まれのイタリア系ユダヤ人。21歳でアウシュヴィッツに強制収容され、特殊任務部隊で同胞ユダヤ人の遺体処理という地獄の体験をする。奇跡的に逃れ、のちに各地での講演活動と50回の現地訪問を行う

鳥取絹子 : フランス語翻訳家、ジャーナリスト。お茶の水女子大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    おぞましさに読んでいる途中に気分が悪くなった。いわゆるアウシュヴィッツが舞台なものと何か違うように思ったのは、彼が特殊任務についていたからだろう。なぜ彼のような人は語らなければいけないのか。語ることは、彼を苦しめ続けるだろうに。しかも、あまりにも正直に話すから、余計に苦しかった。ユダヤの同胞とでも、彼は心から打ち解けることはあるのだろうか。 それほどの罪を背負わされたのだ。時に支離滅裂で、感情に支配され、解放前後には罪まで告白しているが、シモーヌ・ヴェイユ女史の序文が、語リの真実に深みを添えている。

  • kinkin さん

    最近アウシュビッツに関する本を読んでいる。人が人を大量に殺し合うことは戦争だが、殺すことに効率を求めるためにそれをシステム化したり殺し方を研究する、こんな生き物はやっぱり人間しかいないな。戦争が終わって長い年月が経ち生の証言を聞くことがほとんどできない時代になった。歴史は繰り返す。あちこちでまた民族対立が起こっている。そのうちまた始まりそうだ。ただその前に大きな問題、気候変動と戦わなければならない。水不足、食糧不足、資源不足が発端になると思う。混沌としてきた世界を憂う。図書館本

  • たまきら さん

    「生き残る」って、どういうことなんだろう。あまりにも過酷な環境下でやってきたことを、もし自分だったらここまで語ることができただろうか?本当に恐ろしいけれど、辛いけれど、知るべきであることでした。…それでも犠牲者の挿絵が美しい全裸の女性だったり、美しい女性の裸の話が出たりすると、女性はこんな時でも搾取される側なのかなあ…と辛く感じたりもしました。生き延びた一男性の率直さにただただ圧倒されます。でも…よくここまで語って下さった。

  • ケイトKATE さん

    アウシュヴィッツで、ユダヤ人の遺体を処理を強制させられた元ゾンダーコマンド(特殊任務部隊)、シュロモ・ヴェネツィアによる証言集。ヴェネツィアが見たアウシュヴィッツにおけるユダヤ人虐殺は、残酷極まりないものだった。特に、ガス室でユダヤ人が死ぬ光景は読んでいて非常に辛かった。ヴェネツィアがアウシュヴィッツの体験を語り始めたのは戦後47年が経ってからで、アウシュヴィッツの記憶を語ることに長い時間が必要だった。歴史上最悪の蛮行を再び起こさないことを願い、勇気を振り絞って語ったことに私達は感謝しなければならない。

  • キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん さん

    タイトル通りアウシュビッツのガス室で働かされていたユダヤ人収容者の体験談。ガス室で殺された人が詰まった部屋から運び出して焼却炉へ運ぶ。殺された人から髪の毛を刈り取る。首筋を撃たれる人の頭を押さえる。ガス室に入れられる人々が衣服を脱ぐのを手伝う、などのおぞましい仕事。収容所の解体の時殺される運命からからかも生き延びる。運もあるが今日だけの事を考えて明日からの事は考えない、機を見て素早く仕事にありつき逃げれる時は逃げる、などのはしっこさで死を逃れたのだなあ、と思った。

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