英雄の生涯、死と変容　ベーム＆ＲＩＡＳ交響楽団

独 audite レーベル
＝ドイチュラントラジオ・クルトゥーア＝
Karl Bohm Edition Vol. 6

べーム＆RIAS響／英雄の生涯、死と変容

ベルリンRIASによる放送用セッション収録音源を、ドイチュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源よりＣＤ化。
　巨匠ベームにとって、R.シュトラウスはフリッツ・ブッシュの後任としてドレスデン国立歌劇場総監督時代に親交を結んで以来、つねにキャリアとともにあった作曲家。モーツァルトとならんで巨匠の代名詞ともいうべき演目だけに録音も多く、『死と変容』がRCO（1955年頃）、シュターツカペレ・ドレスデン（1972年ライヴ）につづいて3種目、また、『英雄の生涯』はシュターツカペレ・ドレスデン（1957年）、バイエルン放送響（1973年ライヴ）、ウィーン・フィル（1976年）に続いて4種目となります。
　今回登場するRIAS響との録音はいずれもこれまででもっとも時期が古く、フリッチャイのもとで鍛え抜かれたアンサンブルに加えて、シュトラウスの没後まもなく、連合軍による演奏活動禁止が明けてすぐという時期も影響してのことでしょうか、マッシヴなアプローチと全曲にみなぎる覇気も聴きどころといえるでしょう。モノラルながら鮮明な音質です。

・R.シュトラウス：交響詩『英雄の生涯』Op.40
　フリッツ・ゲルラッハ（Vn）
　RIAS交響楽団
　カール・ベーム（指揮）

　録音時期：1951年4月23−24日（モノラル）
　録音場所：ベルリン・ダーレム、イエス・キリスト教会

・R.シュトラウス：交響詩『死と変容』Op.24
　RIAS交響楽団
　カール・ベーム（指揮）

　録音時期：1950年3月25日（モノラル）
　録音場所：ベルリン・ダーレム、イエス・キリスト教会