ペローの赤ずきん 講談社の翻訳絵本

シャルル・ペロー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061892149
ISBN 10 : 4061892142
フォーマット
出版社
発行年月
2001年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
35p;23

内容詳細

おばあさんのお見舞いに赤ずきんは森へ出かけ、狼に出会った…。300年を経ていまだその物語性を称えられるペローの名作『赤ずきん』を、色彩の魔術師とうたわれるバトゥーが描いた翻訳絵本。

【著者紹介】
シャルル・ペロー : 1628年〜1703年。フランスの詩人、批評家、そして童話作家。王属建築総監などの官職にあったが、自作の詩『ルイ大王の世紀』で文学史上の「新旧論争」のきっかけを作り、近代派の論客として活躍した。また、同時期に話し言葉に近い『過ぎし日の物語集または昔話集・教訓つき』(1697年刊)などで童話作家としても活躍

エリック・バトゥー : 1968年、フランス中部・オーベルニュ地方のシャマリエールに生まれる。早くから絵画に興味をもち、カレッジを卒業後、リヨンの美術アカデミーに入学。現在オーベルニュ地方の中心地、パスカルの生地としても有名なクレルモン・フェロン近郊に暮らし、絵本の制作を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • モリー さん

    よく知られた「赤ずきん」はグリム童話だったのか!と先ずは違いに驚きました。ペロー版はハッピーエンドではありません。甘い恋の夢を見る、若い女性向けの教訓(あるいは警告?)でした。現代版赤ずきんちゃん『リトル・レッド』と読み比べると面白いと思います。女性が、ペロー版、グリム童版、現代版を読み比べたらどんな感想をお書きになるでしょうか。以下引用。「赤ずきは、服を脱いで、寝床に横になった。ところが、びっくりしたのなんの、おばあさんがねまきを着ていないのだ。」この後、女の子は狼に食べられます!何歳で理解できるかな?

  • 小夜風 さん

    【図書館】小さい頃ピンクレディーの「SOS」の歌詞が不思議で、大人に「何で男は狼なの?」と聞いてました(笑)。ペローの赤ずきんの教訓って、ひとえにそれだよね。年頃の娘がいるので、読ませたい(笑)。

  • 絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく  さん

    グリムの赤ずきんとはラストが違うだけではなく、警告を発するという昔話の役割をしっかり果たしています。多くの昔話が家の外での危険を警告しますが、ペローは特に、若い娘が外で出会う見ず知らずの男は危険だと、限定しています。狩人が出てこないのでハッピーエンドではないのが教訓と言えるでしょう。おばあさんに誘われてベッドに入るとか…ねぇ。服脱いでるし(笑)

  • Cinejazz さん

    太陽王ルイ14世時代の宮廷作家シャルル・ペロ−(1628-1703) による「赤ずきん」のお話しは、赤ずきんもお婆さんも、狼に騙され食べられてしまい、森の狩人に助けてもらえずに終わるショッキングでアンハッピーな教訓の物語≠ナす。 100年後に出版されたグリム兄弟の「赤ずきん」の勧善懲悪の物語とは異なり、やさしい声色で誘いをかけてくる、若い娘を狙う見ず知らずの男こそ危険極まりないものだと、宮廷サロンの貴婦人に啓蒙したようです。 挿絵は、色彩鮮やかなエリック・バトウ−によるものです。

  • takakomama さん

    赤ずきんとおばあさんが狼に食べられて終わり。猟師が助けてくれません。赤を基調に黒が効いていて、屋外の絵では人物が小さいです。解説で「昔は危険に満ちていた」

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