ホリガーによる、鮮烈なシェーンベルクとヴェーベルン
オーボエの名手、作曲家にして近現代音楽解釈の大家ハインツ・ホリガーが振る、近代音楽発展の立役者シェーンベルクとその門下ヴェーベルンの作品。
シェーンベルクの室内交響曲は、冒頭から鋭い切れ味を感じさせる緊張感で、コーダへ向けて息もつかせぬ緻密さと構成で一気に聴かせます。続くヴェーベルンの交響曲では主題となる音列の動きを明確に聴かせ、作品の構造を緊張を持続させながら明示。シェーンベルクがピアノのために書いた『6つの小品』をホリガーが室内管弦楽へ編曲したものは、どれも非常に短い曲ですが、管楽器により強調される和声や効果的な打楽器の使用などがたいへん新鮮。当初弦楽四重奏のために作曲されたヴェーベルンの『5つの楽章』は、作曲後20年を経て編曲された弦楽合奏版を収録しています。(輸入元情報)
【収録情報】
● シェーンベルク:室内交響曲第1番 Op.9
● ヴェーベルン:交響曲 Op.21
● シェーンベルク/ホリガー編:6つの小品 Op.19(原曲:ピアノのための6つの小品)
● ヴェーベルン:5つの楽章〜弦楽合奏のための Op.5
ローザンヌ室内管弦楽団
ハインツ・ホリガー(指揮)
録音時期:2021年2月26-28日
録音場所:ローザンヌ歌劇場
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)