メモリアル病院の5日間 生か死か‐ハリケーンで破壊された病院に隠された真実

シェリ・フィンク

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784047316539
ISBN 10 : 4047316539
フォーマット
出版社
発行年月
2015年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
495p;19

内容詳細

安楽死か殺人か。被災した病院で行われた命の選別。その判断の正否を問う。
ハリケーン・カトリーナにより電源を喪失した病院では、医師たちによって患者たちの命の選別が行われた。その判断は正しかったのだろうか。ピュリッツァー賞作家による詳細な取材により真実が明らかになる。

【著者紹介】
シェリ・フィンク : アメリカ人ジャーナリスト。健康や医療、科学分野のテーマを得意とする。ピュリッツァー賞、アメリカ雑誌編集者協会のナショナル・マガジン・アワード、海外記者クラブのローウェル・トーマス・アワードをはじめとするジャーナリズムに関する多くの賞に輝いている。スタンフォード大学及び大学院で神経科学のPh.D.、M.D.を取得。大学院修了後は、災害や紛争地域における難民救済ワーカーとして活動した。処女作『War Hospital』は、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争中、スレブレニツァで虐殺がおこなわれたときに、セルビア人勢力に包囲された町にいた医療従事者たちの姿を描いたノンフィクション(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 向う岸 さん

    2005年8月末、ハリケーン・カトリーナに襲われたルイジアナ州ニューオリンズは甚大な被害をもたらされた。メモリアル病院では救援が来るまで患者を見捨てなかった医療従事者が賞賛を浴びたが後の調査で死者の数が不自然に多いことが明らかになる。医師や看護師は生きる見込みのない患者を安楽死させていたのだ。自分ではなく他人によって生きるか死ぬかが選ばれる。人の命に序列が作られる。苦しむ患者を前にしてあなたを助けません、なんて言えるだろうか。読み終えた人は皆、もっとやりようがあったんじゃないかと感じるんじゃないだろうか。

  • ゆき さん

    実際に起こった事件の記録。台風で電源が全てストップした病院での5日間。トリアージの意味がそれぞれの場面で優先が違うのだと知りました。国によっても違いますし、蘇生禁止患者区分ともあるんですね・・・・。でも、災害や戦争時はとっても大事です。時には切り捨てる勇気もいるということなのでしょうか。日本は全ての患者を救うというモットーで医療を提供しているからこの切り捨てる考えかたってのは抵抗あるなー。

  • MASARU.T さん

    物事には色々な側面があり、単純では無く他にも選択肢が沢山あるという事を考えさせられました。尊厳死を肯定していましたが、安易には言えないと思い直しました。大災害時にいつも感じるのは、勇敢に働く医療関係者や自衛隊の方々に対する頭が下がる思いです。このような方達が有事でも動き易くするように平時から様々な準備が必要ですね。平時に戻ってから「暗躍する弁護士」の描き方が対称的で、痛快でした。

  • kei さん

    ものすごいヴォリューム 中身としては倫理とドキュメンタリーに分けられるんだろうけど、その二つは互いに絡み合って「生死」の判断と、僕らと社会の「脆弱性」を重く打ち据える 日本じゃ「ここまでのこと」は起きないかもしれない? 東日本大震災の後でもその言葉は言える? あらゆる非常事態を想定しないことによる僕らが負うリスクは戦争や災害時に自分はどうしたいかということを言葉にすることから始まるのだと、一冊を通してずっと作者は言っている

  • sasha さん

    極限状態に置かれた時、医療従事者が命の選別をするのは正しいことなのだろうか。ハリケーン・カトリーナに襲われたニューオリンズのメモリアル病院で行われた命の選別。しかも、本格的な救助の始まったその日に、致死量の薬剤を投与する必要はあったのか。いや、それ以前に「スタッフが疲れているから」との理由で夜間のヘリでの救助を断ったのはどうなのか。第2級殺人で逮捕された女性医師とふたりの看護師はその後不起訴になっている。そこにには政治的な力も働いているのだろうが、不必要な殺人だったとの感は否めない。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品