サミュエル・ベケット

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サミュエル・ベケット短編小説集

サミュエル・ベケット

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560084250
ISBN 10 : 4560084254
フォーマット
出版社
発行年月
2015年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
片山昇 ,  
追加情報
:
270p;20

内容詳細

ベケットによる珠玉の散文作品「短編と反古草紙」「死んだ頭」「なく」「人べらし役」を収録。

【著者紹介】
サミュエル・ベケット : 1906‐1989。アイルランド出身の劇作家・小説家。ヌーヴォー・ロマンの先駆者、アンチ・テアトルの旗手として活躍し、69年にノーベル文学賞を受賞。ポストモダンな孤独とブラックユーモアを追究しつづけ、70年代にはポール・オースターとも交流。晩年まで、ミニマル・ミュージックさながらの書法で、ラジオ・テレビドラマなど数多く執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • たーぼー さん

    ベケットによると『反古草紙』は失敗作とのことだが収録作では一番の好み。存在したことのない人間には何ら存在を見出せず、あるのは言葉の氾濫のみ。近寄りがたい虚妄の中に置かれるとなんだかゾワゾワするし、静寂と沈黙の意味に籠ると心の平衡に支障をきたす気もする。ではこの「言葉を発する者」とは誰なんだろうな。なんなら『僕』でもいいんじゃないか。自己肯定の作為として隠れ場所も確保出来るのならば。全てが空気中に消え去るような儚いエピローグですらも見通しは明るい。『これですっかり安心だ。もう一度続ける勇気が出てきた。』

  • zirou1984 さん

    ベケットの書物を読むことは、「ない」ということに触れるということだ。物語としての起承転結はおろか登場人物の尊厳までもが毟り取られ、作品によっては構造すら消失しかけている。しかし、ベケットの作品には何もないが無ではない。「ない」ものを凝視することで、自身の思考が、嗜好が、志向が、作品を鏡として驚くほどに浮かび上がってくる。ないということは、決してないと断言できないということ。ありふれた世界の裏側にある、ありふれていなくても触れていたくなる消失の世界。自己言及はせど自己憐憫とは無縁な、言葉のさいはての断片集。

  • メルキド出版 さん

    「追い出された男」

  • メルキド出版 さん

    「終わり」

  • ksh さん

    ベケットは言葉による祈りを具体化しようとしているのか。その読みが正しいかはさておき、この言葉の氾濫の裡にキリスト教的神の存在が潜んでいるのは確かなように思う。その傾向は反古草紙に顕著で、それゆえに彼はそれを失敗作だと看做しているのだろう。ベケットはここで少し語りすぎているきらいがある。しかしながら、そこには何か他の作品を読み解く助けがあるようにも思える。ベケットの語りは非常に無慈悲にわたしには感じられるが、それは絶望の手前の無慈悲さであって、語りきることの不可能性の最中に光る一筋の光にも感じられる。

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サミュエル・ベケット

1906‐1989。アイルランド出身の劇作家・小説家。1927年、ダブリンのトリニティ・カレッジを首席で卒業。28年にパリ高等師範学校に英語講師として赴任し、ジェイムズ・ジョイスと知り合う。ダブリンやロンドンでの生活を経て、37年の終わりにパリに正式に移住し、マルセル・デュシャンと出会う。ナチス占領

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