サイモン・コンウェイ・モリス

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カンブリア紀の怪物たち 進化はなぜ大爆発したか 講談社現代新書

サイモン・コンウェイ・モリス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061493438
ISBN 10 : 4061493434
フォーマット
出版社
発行年月
1997年03月
日本
追加情報
:
18cm,301p

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読書メーターレビュー

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  • ヨクト さん

    まだまだ未知の部分が多く残るカンブリア紀の生物多様性の大爆発。各地に少なからず当時の地層が発見され、多くの化石も発見されているが、その生態系は未知数である。定番の三葉虫・アノマロカリス。アノマロカリスの大きさは当時では怪物だったろう。奇妙なハルキゲニアやオパビニアは怪物ではなくて化物ですね。

  • 赤い熊熊 さん

    バージェス頁岩の化石動物たちがどんな生活をしていたか、様々なデザインの身体をもったそれらが前の時代に生きたどんな動物から進化したのか、互いの類縁関係はどうなっているのか、それらから現生の動物がどう生まれてきたのかを、テンポ良く説明されています。最後の章でちょっとばかり、グールドの本を批判。

  • びっぐすとん さん

    108円本。恐竜は興味ないがカンブリア紀とかオルドビス紀の生物は面白い。翻訳が読み辛い部分もあるが「カンブリアの大爆発」にまつわる部分が面白かった。エディアカラ紀からの生物の交代にはどんな理由があったのか?カンブリア紀に超大陸が分裂したことや捕食動物が現れたことが大転換だったのか?など興味は尽きない。専門用語が多く理解の及ばないところもあったが、見た目は全然似ても似つかないカンブリア紀の生物だが、現在に至るまで全ての動物が体の基本デザインを司る遺伝プログラムの一部を共有している可能性があると知り驚いた。

  • シタン さん

    ワンダフル・ライフに出てくるやんちゃ坊主の著作で、シリーズ「生命の歴史」の一部。さすが当事者だけあり、タイムマシーンに乗ってカンブリア紀に行くパート(この設定はマルチメディアこどもずかん恐竜を思い出す)や発掘調査の現場の話は臨場感がある。バージェス頁岩以外についても説明が豊富で、遺伝の話や分子生物学などの話題も入っていて興味深い。さて、ワンダフル・ライフ批判についてはさすがやんちゃ坊主、あまりにもストレートで笑った。叙述としての科学に対する従来の科学の逆襲といった構図だが、相補的に共存すればいいと思う。

  • nosime_tombo さん

    第一章から第三章までは教育ドキュメンタリ風の解説で難なく楽しめた。第四章以降は「カンブリア紀の大爆発」を問題として論じる。門の起源や進化のメカニズムについて、地質学、分子生物学、解剖学的な観点から掘り下げており、初めて触れる内容が多く、難しく感じた。初版は1997年で、情報としては古いかもしれないが、この分野の研究者が問題とするテーマをなんとなく知れたと思う。五億年前の世界に思いを馳せることは良い気晴らしになった。古本屋でなんとなく惹かれて購入したが、これは当たりだ。

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