コーネル・ジョージ・ホプリー・ウールリッ

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黒衣の花嫁

コーネル・ジョージ・ホプリー・ウールリッ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150706043
ISBN 10 : 4150706042
フォーマット
出版社
発行年月
1983年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
323p;16

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Tetchy さん

    正直事の真相を知ると、ジュリーを取り巻く人間関係が狭すぎ、そして状況は偶然すぎるように思える。しかし作者の抒情的かつ幻想的な語り口がそんな偶然性、現実性を霧散させ、復讐を遂げようとするか弱き美女の死の魔法が成功する様を酔うが如く堪能するような作りになっている。愛ゆえの女性の復讐譚の本書が女性がまだ男から軽んじられている時代に書かれたことを我々は知らなければならない。そんな時代に女性の強さを強調した本書は母親と一緒に暮らしていた作者だからこそ書けたのだろう。それでもこの徒労感漂わせる結末は何とも遣る瀬無い。

  • NAO さん

    冒頭、悲しげに家を出ていく美女、その後不可解な死亡事件が4件続く。そして、いつも、謎の美女のかげがあった。それが冒頭に登場した美女らしいのだが、彼女と4人のつながりはほとんど分からず、だがなぜか彼女の痛ましいまでの悲しみだけが、ひしひしと伝わってくる。この作品、アイリッシュが本名で発表したデビュー作。雰囲気のある文章と謎めいた女性にアイリッシュらしさを感じる。そして、ラストで明かされる真実。この彼女の報われなさも、なんともいえない。

  • アナーキー靴下 さん

    『幻の女』は、迫るタイムリミットにハラハラドキドキでページを捲る手が止まらないとか、意表をつくラストとか、存分に楽しめる傑作ミステリーだと他人に薦めやすいが、そういう意味では本作は薦めにくい。中盤は倒叙ミステリーの味わいも混ざるが、読者だけが知り得ることと物語内の登場人物が知ることの差が今ひとつ明確でなく、煙に巻かれるような心持ちで謎の女を追いかけるしかない。しかし最終盤、謎の女が逆に煙に巻かれる様に押し寄せる感慨は、これまでの話があればこそ。全て靄に包まれ、手首を繋ぐものの感触だけが残る。心に残る名作。

  • mii22. さん

    ジュリーと呼ばれている女が、自分の痕跡をすべて消し姿を消した。そして謎の女が出没した後に男たちが殺されてゆく。犯人はもちろん姿を消した女だが動機が最後まで明かされないため、読み手は女の正体が気になり結末への期待がどんどん膨らんでいく。動機はある意味予想したように平凡なものだった。しかしそれだけでは終わらない捻りのきいた巧みなストーリーと構成に唸らされる。よい意味でレトロで色褪せない名作だと思う。

  • yukaring さん

    かなり久しぶりの再読ですっかり内容を忘れていたので、また新鮮に楽しめました🎵男性達を次々と冷酷に手に掛ける黒衣の美しい女性。なぜ彼女は男達を殺さなければいけなかったのか?正体不明の『謎の女』と男達の関係が全くつかめず、警察は犯人も動機も見いだせないまま翻弄される。そして段々と明らかになる男性達のつながりと次の被害者、ウォンガー刑事は次の殺人を止めることができるのか?特に終盤に入ってからの展開がスリリングで面白い。映画化されているが確かに映像向きな気がする。ただ動機が判明してからの展開は少し切なすぎた。

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