宇宙ヴァンパイアー 新潮文庫

コリン・ウィルソン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784102162033
ISBN 10 : 4102162038
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
530p;16

内容詳細

難破宇宙船から持ち帰った謎の生命体は妖艶な美女の姿をしていた―“彼女”を犯そうとした者は心を読まれ、生命エネルギーを吸い取られる。人体から人体に乗り移り、「殺人」を重ねる宇宙ヴァンパイアー。やがて明らかになる人類創世をめぐる壮大な宇宙ドラマとは…。英国の奇才コリン・ウィルソンによる異色のゴシック風スペース・ホラーを復刊!“村上柴田翻訳堂”シリーズ。

【著者紹介】
コリン・ウィルソン : 1931‐2013。英国レスター生れ。評論家、思想家、小説家。労働者階級に生まれ、独学で様々な知識を得て、評論『アウトサイダー』(1956)で一躍世界的な作家となる

中村保男 : 1931‐2008。東京生れ。翻訳家。1955年東京大学文学部英文科卒業。’58年同大学修士課程修了。福田恆存に師事し、コリン・ウィルソンの代表作『アウトサイダー』を共訳(のちに中村保男訳)。『翻訳の技術』など翻訳の実践法に関する著書も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    枚方オフ会での戦利品。「宇宙ヴァンパイアー」と言ったら私にとっては血液桿状体寄生生物、クルースニク(『トリニティ・ブラッド』)なのだがこちらの方は妖艶な人に擬態してセックスやキスなどで人の生気を吸収します。彼らに意識はなく、生気を吸った持ち主の意識バイタルをコピーできるだけでなく、人の意識そのものを追い出して身体を乗っ取ることができます。そんな設定に思わず、「アセロラ・キスショット・オリオン・ハートブレイドか!換生か!『ハーモニー』と『PSYCHO-PASS』か!」とツッコんでしまう^^;まさに盛り沢山。

  • HANA さん

    映画版は中学生の頃何度か見て、宇宙人とヴァンパイアという素材を上手くB級に調理していて好きだったんだけど、原作を読むのは今回が初めて。原作は倫敦崩壊とか色々ダイナミックだったのだが、こちらは毛色が変わって一種の思弁小説を思わせる出来であった。核になっている思想がエロティシズムや精神世界的なもので、いかにも七十年代八十年代を思わせるのですが。現在はこういう思想を小説に敷衍した作品ってまず出てこないので、そういう意味でも懐かしかったかな。ともあれ芯になっている部分が、いかにも著者らしい作品ではありました。

  • kinnov さん

    非Aのヴォークトや初期のディックを読んでいるかのような感触。ガジェットやSF的設定や展開は両者の方が強いけれど、肌触りがなんとも似ている。語りたい何かがあるようでなくて、ないようであって、理論的なようでいてどこか大雑把な所などだろうか。思想的、哲学的な何かを深く共有や共鳴するわけではないけれど、エンターテイメントとして最後まで飽きさせない、B級の勢いが面白い。精神のヴァンパイアーが暗喩する人間の有り様を考えようとしても、美女との絡みがエロすぎてどうでも良くなるのが素敵。

  • ヘラジカ さん

    なんとも怪しげで胡散臭いB級SF小説といった印象。オカルトという言葉が日本で広まるきっかけとなった作家と知ってなんとなく納得した次第。面白かったのだが、良質な低予算映画をDVDで鑑賞したような感じは拭えない。この「何にも残らないのが残った」のが良いのかなーなんて適当なことを考えていたら、巻末の対談で村上春樹も同じようなことを言っていて驚いた。こういう本が入る辺りに村上柴田翻訳堂セレクションの面白さがあるのかもしれない。SF小説としては、ミステリータッチなので日本人にも馴染みやすいと思う。

  • かえる さん

    「村上柴田翻訳堂・復刊」。SFジャンル苦手で一度挫折し、間をおいて挑戦。あれ?なかなかいいじゃない。生命を吸い取るヴァンパイアーというエンタメSFの中に、生命の起源、犯罪学、心理学などの思想がぎゅうぎゅう入っている。作者はSFをモチーフにし、人間の精神や本能を伝えたかったのではないか。村上さんがこの小説が好きだというのが意外だけど、ほんとにたまにはいいですね。つまらなくもないし、嫌いでもない。映画観るなら、この原作を読んだ方が抜群に面白いだろうなぁと思う。私はまた読み返します。

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人物・団体紹介

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コリン・ウィルソン

1931年、イギリス生まれ。労働者階級の家に生まれ、さまざまな職につきながら独学、作家の道を志す。56年、『アウトサイダー』でデビュー。思想家・小説家の評伝や、性的倒錯、動機なき殺人、神秘主義などの研究、小説の執筆を通して独自の人間観を展開

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