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ケクラン:セヴン・スターズ・シンフォニー、星空の詩
フランク、フォーレ、ドビュッシーらの影響を受けながらも、伝統的なハーモニーと作曲技法を独自に拡大し、時には無調の作品も書いたフランスの作曲家ケクラン。200曲を超える作品を遺しました。演奏・録音の頻度は高いとは言えないものの、『ジャングル・ブック』やピアノ曲をはじめとして根強い人気があります。
夜になると望遠鏡で星を眺め、宇宙の神秘を解明しようと試み、またある時は神話や旅行記、未知の国についての書物を熱心に読んでいたともいうケクラン、このアルバムに収録された『セヴン・スターズ・シンフォニー』は、同時収録の『星空の詩』とともに天体にまつわる曲かと思えますが、実はケクランお気に入りのハリウッドで活躍したスターたちへの思いを綴った作品で、シンフォニーと題されているものの、自由な組曲形式を採っています。ケクランが各々のスターに抱いていたイメージがそのまま表現されているため、曲調は現代的で、時にはオンド・マルトノまでが登場する不思議な響きが横溢しています。
フランスの指揮者アリアーヌ・マティアクはオペラ歌手の両親のもとに生まれ、幼いころからピアノを学びました。後にウィーンで指揮を学びつつレオポルト・ハーガーと小澤征爾の指導を受け、同時にアルノルト・シェーンベルク合唱団のメンバーとしてアーノンクールの指揮で歌いました。母国モンペリエ歌劇場をはじめとして西欧各国のオペラ・ハウスで指揮を重ねて来ましたが、近年はシンフォニー・コンサートでも注目され、2022/23シーズンからヴュルテンベルク・フィルの首席指揮者に就任します。(輸入元情報)
【収録情報】
ケクラン:
● セヴン・スターズ・シンフォニー(7大スターのための交響曲) Op.132 (1933)
1. ダグラス・フェアバンクス (en souvenir du voleur de Bagdad)
2. リリアン・ハーヴェイ (menuet fugue)
3. グレタ・ガルボ (choral Paien)
4. クララ・ボウと陽のあたるカリフォルニア
5. マレーネ・ディートリッヒ (variations sur le theme par les letters de son nom)
6. エミール・ヤニングス (en souvenir de l’Ange bleu)
7. チャーリー・チャップリン (variations sur le theme par les letters de son nom)
● 星空の詩〜管弦楽のための夜想曲 Op.129 (1923-1933 rev.1939)
バーゼル交響楽団
アリアーヌ・マティアク(指揮)
録音時期:2021年1月
録音場所:スイス、Basel, Stadtcasino
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)