キム・スタンリー・ロビンスン

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未来省 The Ministry for the Future

キム・スタンリー・ロビンスン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784893624086
ISBN 10 : 4893624083
フォーマット
発行年月
2023年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
600p;19

内容詳細

インドを未曾有の大熱波が襲い、2000万人の犠牲者を出す。喫緊の課題である気候変動に取り組むため国連に組織された、通称「未来省」のトップに就任したメアリー・マーフィー。つぎつぎと起こる地球温暖化の深刻な事態に対し、地球工学(ジオエンジニアリング)、自然環境対策、デジタル通貨、経済政策、政治交渉…ありとあらゆる技術、政策を総動員。人類の存亡をかけ果敢に立ち向かっていく。現代から2050年代までの気候危機をめぐる近未来SF小説。

【著者紹介】
キム・スタンリー・ロビンスン : 1952年アメリカ生まれ。現代アメリカを代表するSF作家の一人。特に“火星三部作”で知られ、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞などを複数回受賞。気候変動、環境問題をテーマにした作品に『2312』『New York 2140』がある。本書刊行後も気候変動問題に関して積極的な発信を続け、2021年開催のCOP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)ではパネルセッションに招かれ発言している。スイス・チューリッヒ滞在を経て、現在、アメリカ・カリフォルニア州在住

坂村健 : 電脳建築家、INIAD(東洋大学情報連携学部)学部長・教授、工学博士、同cHUB(学術実業連携機構)機構長、東京大学名誉教授。オープンなコンピュータアーキテクチャTRONを構築。家電製品、車のエンジン制御、宇宙機の制御などに世界中で多数使われている。IEEE Life Fellow、IEEE Golden Core Member。2003年紫綬褒章、2006年日本学士院賞、2015年ITU150 Award、2023年IEEE Masaru Ibuka Consumer Technology Award受賞。2023年TRONリアルタイムOSがIEEE Milestone認定

瀬尾具実子 : 英日翻訳者。実務翻訳と並行して、ミステリやSF作品の出版翻訳も手掛ける

山田純 : INIAD cHUB(東洋大学情報連携学部学術実業連携機構)副機構長、INIAD客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 臓物ちゃん さん

    技術から経済まであらゆる手段を使って気候危機に抗う人々の奮闘を描いた近未来シミュレーション群像劇。様々な有効策を矢継ぎ早に考察していきながら人間性への誠実さは貫いている点が大変良く、Boichi『H・E』を彷彿とさせる。途中で「わが名は富」とか概念が自己紹介するという「暴夜layla幻談」みたいな謎のパートがあったりと何じゃこりゃな部分もあるにはあるが、新自由主義だけでなく植民地主義やジェンダーギャップの問題についてもちゃんと切り込んでいて、生半可な気持ちで書かれたものでないことが判る情熱たっぷりの一冊。

  • おだまん さん

    SFというにはリアリティがあって、現実を直視するのが辛くなる。未来を紡ぐひとつのかたち。

  • 女神の巡礼者 さん

    ふう〜 ヘビーな一冊でした。しかし本書も2023年度のベストクラスの一冊。サイエンスフィクションでありながら、地球温暖化に対抗するための、サイエンスだけでなく、社会科学である国際政治学、経済学、金融学、情報工学、民俗学、哲学、宗教学まで含めた、総合的な教養が求められるスペキュレイティブ・フィクションとして読み応え充分の一冊でした。はたして人類は本書のように、その英知を結集して地球温暖化の危機、生物大量絶滅の危機を乗り越えることができるのでしょうか?

  • Sosseki さん

    未来省のトップを主人公に、スタッフ、熱波のトラウマを抱えた恋人(?)を中心に地球沸騰化との闘いを描く。説明がないまま学者、環境避難民、過激派等が登場し、環境に関する解説のような章もあり、結構読みにくかったが、恐慌レベルの混乱を覚悟し、破壊的な解決策、価値観の転換を取らないと手遅れになるというメッセージには全く賛成する。テロ行為はどうかと思うが、動植物や自然、将来世代のための施策、賃金格差防止策、人口増加させない策等は是非広まって欲しいし、化学製品限定の石油利用もよいと思う。日本は何かやってるの?

  • ダイ さん

    今月末にはUAECOP28が開催される。我々人類はあよ100年1000年存続できる生命体なのだろうか。わずか数万年しか存在できなかった生命体で結局グレートウォールによっ途絶えてしまう生命体なのだろうか。 政治的話し合いによって Climate Crisisが解決できると現状では思えず、喉元にナイフが突き立てられているのかも知れず、それでも人類は子供のためのお金は残す努力はしても地球環境残す努力はしない。 この小説が我々人類の未来となりうるのか。 少なくとも現在の人類にとって必読であった。

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