ガストン・バシュラール

人物・団体ページへ

科学的精神の形成 対象認識の精神分析のために 平凡社ライブラリー

ガストン・バシュラール

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582767605
ISBN 10 : 4582767605
フォーマット
出版社
発行年月
2012年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
542p 15cm(A6)

内容詳細

電気を帯びた物体にはほこりがくっつく。ゆえに電気は糊である―十七、十八世紀の厖大な科学文献を渉猟して、抱腹絶倒の誤謬へとなぜ人は突き進むのかを検証する。最初の経験への過信、過度な一般化、一元化、実体化、イメージや類推への依存、アニミスム的物体観、…いまもなお私たちに働く「認識論的障害」を乗り越えつづけ、本当の科学的精神に向かうために。科学哲学の傑作。

目次 : 認識論的障害の概念 本書のプラン/ 第一の障害、最初の経験/ 科学的認識の障害となる一般的認識/ ことばの障害の例、海錦 身近なイマージュの過度の拡大/ 科学的認識の障害としての一元的かつプラグマティックな認識/ 実体論的障害/ 実在論者の精神分析/ アニミスムの障害/ 消化の神話/ リビドーと対象認識/ 量的認識の障害/ 科学的客観性と精神分析

【著者紹介】
ガストン・バシュラール : 1884‐1962。20世紀フランスの哲学者、科学哲学者。欧米系の科学哲学とは別の、科学的実践に寄り添ってその諸概念を批判的に分析することを重視するフランス独自の科学哲学、科学認識論(エピステモロジー)を領導し、アルチュセール、フーコーなどに大きな影響を与えた。一方、詩的想像力についての仕事も注目される

及川馥 : 1932年、宮城県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。茨城大学教授などを歴任。専攻はフランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Ex libris 毒餃子 さん

    科学的に考えるということはどういうことか?から出発してフランスのトンデモ科学を建設的に批判する。当時としては当たり前だと思われていた理論も当時の科学認識からすると正統であることが結構、面白いし、フランシス・ベーコンやディドロあたりもトンデモ理論をぶちまけているからパラダイム理論ってマジかもと思う。

  • roughfractus02 さん

    17-18世紀の科学書と同じ体裁で書かれた本書は、通俗科学が適切な抽象化、形式化をしない点を指摘する一方、19世紀以後の科学の過度な抽象化と形式化が物理現象を優先し、生命現象を扱い切れなかった点にも言及する。メスメリズムや動物磁気には物質を生命現象として扱うアニミズム的知があったが、19世紀は世界を生命と物質とに区別して経験と観察を物理現象に特化した。本書は、子供をタプラ・ラサのように扱う近代教育が、既に子供にあるアニミズム的な知を安易に否定し、物理対象(データ)として帰納的に統計化する点も指摘している。

  • ぽん教授(非実在系) さん

    感情や凡俗な常識などに揺らされたりなどして認識が間違うとき、科学はできなくなる。18世紀までのアホな科学実験や考察論文を対象に認識論的障害のパターンを見つけて、合理主義の立場に立とうとする。ある意味、白衣を着た修行僧のような人である。そしてそれは古き良き近代主義の黄昏でもあるのだろう。

  • 彼方から さん

    現代科学的な考え方はどのように作り上げられてきたのか、というのを前科学的考え方を見ることで理解することが目的の本であるが、それ以上に教育における実践について語っている点が興味深かった。例えば、化学の実験の際、火を噴くとか、色が変わるといった目に派手な実験で科学に興味を持たせるのは、本質の理解に何ら役立たないなどなど。教員を目指す人(理系でなくとも)に読んでもらいたい。

  • home alone さん

    クーンやポパーのような科学哲学を期待していたが、裏切られた。現代科学ではなく、18,19世紀の科学を主に対象にして認識のつまずきとなる事柄を述べている。哲学的な議論を期待していたので、残念。だがいい事言ってる気がした

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

物理・科学・医学 に関連する商品情報

おすすめの商品