カーリ・ビッセルス

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がれきのなかの小鳥

カーリ・ビッセルス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784799900628
ISBN 10 : 4799900625
フォーマット
出版社
発行年月
2015年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
109p;22

内容詳細

第二次世界大戦中のオランダ、ユダヤ人の少女エルスケは、ナチスからのがれるため、家族からひきはなされ、「大きな家」でくらしていた。ナチスにみつかったら、命さえ危険になる…そのため、エルスケは、本当の自分をかくして、「うそ」の名前と出身をいわなければいけなかった…、なにもかもこわされていく毎日のなかで、エルスケはなにを支えに生きていくのか。これは、ささやかな喜びと誇りを胸に、残酷な戦争を生きぬこうとする少女の物語です。

【著者紹介】
カーリ・ビッセルス : 1936年、オランダ東部のナイメーヘンに生まれる。十代のとき重い病をわずらい、その時期に書くことの楽しみを知る。大学では教育学を専攻、特別支援学校で働いていた時期もある。1998年に『ふたつのしずく』(未邦訳)でデビュー。以後、児童文学作家として多くの作品を書いている。詩的な文章は本国で高く評価されていて、『がれきのなかの小鳥』で、2010年にオランダ本国で権威のあるワウテルチェ・ピーテルス賞を受賞

野坂悦子 : 1959年、東京に生まれる。早稲田大学第一文学部卒。現在、翻訳家として、特にオランダ・ベルギーの児童文学紹介に力を注いでいる。訳書に『おじいちゃんわすれないよ』(金の星社、産経児童出版文化賞大賞)など多数。紙芝居文化を世界に広める活動もしている

松本春野 : 1984年、東京に生まれる。多摩美術大学卒。出版だけでなく映像の世界でも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やすらぎ🍀 さん

    オランダにある大きな家、悲しみと救いの物語。どんな残酷な状況にあっても、ささやかな喜びを探す、もう一つの名を与えられたエルスケ。当時小さかったビッセルスさんによる手記。…全部戦争のせい。絵画の庭はしんとしてるけど、大空を飛びたがっているナゲキドリの声だけは聴こえてくる。凍りついて折れた葦のお話のように私は私だから。もう考えるのおしまい。…寒く真っ暗な世界に月光を灯しておくれ。青い眼をした銀の小鳥が煌めくから。崩れ去った瓦礫の中に降り立つ小鳥に一葉の黄色が落ちてくる。でも辺りはちょっぴり春の匂いがしている。

  • 新地学@児童書病発動中 さん

    少女の視点からナチスのユダヤ人迫害を描いた小説。オランダが舞台になっているところに特長がある。オランダでは子供たちをナチスから守るために、自分の家にかくまった人達がいたそうだ。ユダヤ人迫害は小さな少女の生活に暗い影を落としている。大人から聞く「葦の話」が印象的で、彼女はまっぷたつに折れて凍りついている葦に、自分を重ね合せてしまう。しかし、戦争は少女の成長していく力を押し潰すことはできない。彼女は無垢な心で大人を励ます。終盤に出てくる月の光のエピソードは感動的。彼女の描いた月の光が大人の心を明るくするのだ。

  • ごへいもち さん

    訳者まえがきを読まないと事情が わかりにくいかも。ナチスに反対してユダヤ人 の子供を引き取ってくれた優しい勇気あるオランダ人がたくさんいたんだ…。読友さんご紹介

  • kei さん

    第二次世界大戦、オランダでは各地で人々が協力し合い、ナチスから収容所送りになる子どもをかくまっていました。主人公のエルスケも家族と別れ、別の名字を与えられ、森の中の「大きな家」で別の家族と共同生活をすることになります。特別にエルスケ自身が戦争で怖い思いをするというより小さい子が家族と別れ他人と暮らしたり仲良くなった大人が隠れて暮らしていることの原因はうっすらと戦争のせいであると感づいたり、不安に思ったりするその気持ちの揺れが 丁寧に書かれています。「アンネの日記」だと難しい年齢の子にお勧めです。

  • はる さん

    戦時中にユダヤ人の少女が家族と引き裂かれて連れてこられた家で健気に生活していく姿がなんとも言えませんでした。

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カーリ・ビッセルス

1936年、オランダ東部のナイメーヘンに生まれる。十代のとき重い病をわずらい、その時期に書くことの楽しみを知る。大学では教育学を専攻、特別支援学校で働いていた時期もある。1998年に『ふたつのしずく』(未邦訳)でデビュー。以後、児童文学作家として多くの作品を書いている。詩的な文章は本国で高く評価され

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