世界で勝てない日本企業 壊れた同盟

カルロス・ゴーン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344037830
ISBN 10 : 4344037839
フォーマット
出版社
発行年月
2021年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
378p;20

内容詳細

日本が抱える「病理」は太平洋戦争のときから何も変わっていない―カルロス・ゴーン事件が投げかけたのは、実は日本企業の本質を深く抉ってものだった。脱走後、初の著書。

目次 : 一一月一九日/ 冷たい地獄のような小菅/ “日本版”モスクワ裁判/ なぜ?/ 譲歩/ アライアンスとふたつのビジョン/ 龍と舞い、熊と踊る/ アメリカン・ドリーム/ なんとしてもグローバリゼーション/ どうやって世界一になるか?/ 人的資源(ヒューマン・キャピタル)/ 偉大な経営者たちの思想/ 明日

【著者紹介】
カルロス ゴーン : 2017年に世界最大の自動車メーカーとなったルノー・日産・三菱アライアンスの前会長。また、2005年から19年までルノーで会長兼最高経営責任者を、18年まで日産と三菱で会長を務める。破産寸前だった日産が目覚ましい回復を成し遂げた立役者として知られ、自動車業界で最高経営責任者を最も長く務める。また当時初めて「フォーチュン・グローバル500」企業2社を同時に経営した

フィリップ・リエス : 世界最古の通信社であるフランス通信社(AFP)に30年近く勤務したジャーナリスト。パリでAFPのチーフエコノミクスエディターとして6年間勤務。1988〜2003年に東京支局長を務めた後、08年に退社し世界初のオンライン調査ジャーナルであるMediapartの創業メンバーに

広野和美 : 仏語翻訳者。大阪外国語大学フランス語科卒

小金輝彦 : 仏語・英語翻訳者。早稲田大学政治経済学部卒。ラトガーズ大学MBA(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • tetsubun1000mg さん

    久しぶりに見る「カルロス・ゴーン」の名前。 東京地検特捜部に逮捕されて時点で、きな臭い感じがしていたけど「ゴーン」側から見ると日本国内の報道とは相当違ったていた、というよりも正反対の結論。 当時CEOの西川さんも相当胡散臭かったがやはりそうか。 「ゴーン」氏はもはや表舞台出ることはないかもしれないが、現状の自動車業界や将来についての見識は全く衰えてないようだ。 この逮捕拘禁事件で、今後日本の企業と合弁・提携する企業は増えないだろうし、合併企業の社長・会長を引き受ける外国人はいなくなるのではないだろうか。

  • NAGISAN さん

    国際間での企業のアライアンスが必要となっている。それを指揮するリーダーは、張り巡らせた硬いネットワークと適切な判断が求められる代わりに、巨額の報酬を得る権利を得る。日本以外ではそうだ。また、日本では、事件が起こったとき、突っ込んだ事実解明は避け、「金銭的旨味」に焦点をおいた捜査や報道、芝居がかった謝罪で世論を形成する傾向が強い。本書はゴーン側からみた事件である。自動車産業がテスラの出現等でスマホ化が危惧される中、経営を巡る熾烈な競争や政府の思惑(プーチンも登場)などが入り乱れての闘いがあるのは事実だろう。

  • ☆ツイテル☆ さん

    フライヤー

  • shun86gt さん

    カルロス・ゴーン視点での一連の事件を書いた本。横領の事実はそこまで書かれておらず内容は擁護が多いのであまり鵜呑みにするのは注意。 ただ日産の経営において日本とフランス政府の微妙なバランスの中にあったことは真実だと思う。 どちらの出身でなかったカルロス・ゴーンだからこそ、上手くいった部分もあり、最後は見放された部分もあるのだろう。 日本企業はあまり海外資本や経営層を入れてこなかった。それこそがリスクになっていたのだろう。 ゴーンが去った日産が元通りの伝統的なJTCに戻るのかどうか、これからも追っていきたい。

  • きっしー さん

    倒産寸前の日産を救い、日本社会では個人崇拝化されたカルロスゴーン。名門大学のケーススタディの題材にも多々取り上げられた。 一方、内部告発による糾弾、逮捕、国外逃亡までを描きながら、日本企業の旧態依然の組織、運営体制、更には司法制度への問題点を取り上げている。真実を知る由はないが、日本企業の経営者は読むべき著書と思う。

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