オリヴァー・サックス

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色のない島へ 脳神経科医のミクロネシア探訪記 ハヤカワ・ノンフィクション文庫

オリヴァー・サックス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150504267
ISBN 10 : 4150504261
フォーマット
出版社
発行年月
2015年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
364p;16

内容詳細

先天的に色彩感覚をもたずモノトーンの視覚世界で暮らす人々がいるピンゲラップ島とポーンペイ島。原因不明の神経病が多発するグアム島とロタ島―脳神経科医のサックス博士はミクロネシアの閉ざされた島々に残る風土病の調査に訪れる。島の歴史や生活習慣を探るうちに難病の原因に関わる思いがけない仮説が浮かび上がるのだが…。美しく豊かな自然とそこで暮らす人々の生命力を力強く描く感動の探訪記。

目次 : 第1部 色のない島へ(島めぐり便/ ピンゲラップ島/ ポーンペイ島)/ 第2部 ソテツの島へ(グアム島/ ロタ島)

【著者紹介】
オリヴァー・サックス : 1933年、ロンドン生まれ。オックスフォード大学を卒業後、渡米。脳神経科医として診療を行なうかたわら、精力的に作家活動を展開し、優れた医学エッセイを数多く発表する。2007〜2012年、コロンビア大学メディカルセンター神経学・精神医学教授、2012年からはニューヨーク大学スクール・オブ・メディシン教授を務める。2008年に大英帝国勲章コマンダーを受章

大庭紀雄 : 1937年静岡県生まれ。1962年東京大学医学部卒業後、眼科を専攻して同大学講師を経て1978年から2002年にかけて鹿児島大学医学部教授として眼科の診療・教育・研究に従事した後、愛知淑徳大学医療福祉学部教授を経て、平成医療短期大学教授として眼科学と視能矯正学を教えている。日本眼科学会、日本神経眼科学会、日本小児眼科学会の各学会の名誉会員

春日井晶子 : 東京外国語大学卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Tαkαo Sαito さん

    太平洋諸島に見られる全色盲や神経系の病気をひも解く話で、表紙を見て買いました。すごく難しい本でした。著者が脳神経科医なので医学的なアプローチで植物や地学的な言葉も多かったです。でも読んでよかったと思える所も多くありました。島の人の一部では生まれつき全色盲なので景色が白黒なんです。私たちは普段からカラーで見ることができ、かわいそうと思うかもしれませんが白黒の方が物事を細かい所まで見ることができ、むしろ私たちの方が退屈な視覚世界に生きているのではないかという部分がグッと来ました。是非読んでほしいと思いました。

  • Roko さん

    身体が思うように動かない患者たちは、ほとんどの人が家族と一緒に暮らしています。そして昼間の間は家の前に置かれた椅子に座って、人が歩く姿を眺めているのです。そして、それを楽しんでいるようなのです。同じような症状の人が都会にいたら、病院にいたり、様々な治療を受けたりはできるけれど、外の世界からは遮断されてしまうことが多いのに、島の人たちは家族と共に暮らし、外に出ることができる。それは人間として、とても幸せなことなのだと感じるのです。

  • Sakie さん

    原題は「色盲の島」。風土病として先天性全色盲や神経性の奇病が多発するミクロネシアの島を訪れる旅行記だ。患者たちとの交流や原因探究も興味深いが、緩やかな始まりからして単なる探求の旅ではない。オリバー・サックス博士の眼差しには慈愛がある。西欧人の物差しや人知を超えた存在への尊敬の念が一貫しているからだ。『地球と自分が仲間であるという感覚』を、島では実感できる。だからサックス博士はあらゆるもの、たくさんの人を愛せる。暮らしは貧しくとも運命を受け入れて豊かに生き豊かに死んでいくことができる島の人を尊重できるのだ。

  • ぐるぐる244 さん

    全色盲(一般的な色弱、色盲とは異なる弱視、色覚異常をきたす稀な遺伝病)が際立って多い島とパーキンソンに似た最終的には死に至る風土病のある島への2つの旅行記。なんといっても、最初のピンゲラップ島への旅行記が面白い。強風のため米軍の軍事基地拠点である島に上陸せざるをえなくなる顛末、美しい海、南の島の湿度の高い、豊かな植生。そしてスパム!全色盲の人々にまつわる民話はジョン・ヴァーリー「残像」を思い出させる。グアムの風土病の原因はソテツなのか水なのか、ウィルスなのか、この本では解明されていない。

  • tsubomi さん

    2016.09.27-09.29:オリヴァー・サックスって旅行記も書いてるんだ?と思って読んでみた一冊。ミクロネシア諸島の“風土病”について調査しながらの南国の楽園旅。前半は全色盲の島を、全色盲の研究者と共に探訪する話。色のない世界に生きる人はどんな風に世界を感じているのか、色盲の人やその家族を社会がどう受け入れているのか、など初めて知ることばかりで、ただただ感心。後半はグアム周辺の話。こちらはALS+パーキンソン病。これも初耳で原因は今も不明とのこと。世の中知らないことだらけ。だから世界は面白いのです。

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