オノレ・ド・バルザック

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バルザック「人間喜劇」セレクション 第4巻

オノレ・ド・バルザック

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784894341944
ISBN 10 : 4894341948
フォーマット
出版社
発行年月
2000年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
20cm,480p

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    政治の腐敗を断じ平和のためにペンで闘う…ちゃんちゃらおかしい。ペンというナイフや銃で攻撃し、ジャーナリズムという盾で批判をかわし、本当に大切なことより読者の読むものを提供する。ジャーナリズムという肩書きを持つことを恥じよ。『Illusions perdues』というタイトルを持つこの作品には、バルザックが献げたユゴーへの敬意を感じる。並々ならぬ意気込みがある。俗と対極にある『セナークル』の人達。高潔であるには清貧であるしかないのだろうか。ブンヤになってしまったら終わりだとのメッセージが強い。下巻へ。

  • NAO さん

    田舎の天才詩人リシュアンはパリに出てみれば世間知らずでうぶな貧乏青二才でしかなく、出版関係者や社交界の面々は寄ってたかって彼を潰しにかかる。バルザックによって描かれたパリという大都会の裏側、内実は、生々しくおぞましいばかりだ。訳者によって「メディア戦記」という副題がつけられたように、バルザックはこのジャーナリストの世界をこそ描きたかったのだろう。純粋培養されて育った気位の高い田舎者がパリの街でしたたかに生きている海千山千に太刀打ちできるわけもないが、すっかり踊らされているリシュアンが哀れでならない。

  • syota さん

    「人間喜劇」の中核をなす作品の一つ。上巻は、才気があって美男子だが世間知らずで、周囲に流されやすい文学青年リュシアンが、パリに出てきて文芸担当の新聞記者として第一歩を踏み出すまで。ここまで読んだ限りでは、主役リュシアンの運命よりも、当時勃興しつつあったジャーナリズムのでたらめさ加減が強く印象に残っている。モラルも社会的使命もどこ吹く風、カネと私怨でいい加減な記事をでっち上げる百鬼夜行の世界は、呆れるばかりだ。19世紀フランス社会の内幕を生き生きと描き出す、社会派ドラマ。[G1000]

  • みつ さん

    本作の(作者によらない)副題は『メディア戦記』。冒頭で印刷所の息子ダヴィッドが登場し、印刷用紙の改良について述べる(p144〜)など、てっきり彼が重要な役割を果たすと思わせて、その後は彼の元学友として登場する美青年リュシアンが中心に。詩人としての成功を夢見る彼が人妻に恋する様が描かれるが、野心家というよりも、目の前の快楽のため友人や家族の援助を当てにして浪費を繰り返す、愛され坊ちゃん。パリでの幻滅、「セナークル」の芸術家との交友を経て、生き馬の目を抜くメディアの世界に身を投じることに。以下は下巻へ➡️

  • 秋良 さん

    【G1000】田舎の俺はまだ本気出してないだけ青年が、上京して成り上がろうとしてマスゴミになるまで。十八世紀も今も週刊誌の見出しになる素材は同じっていうのは、結局人は他人の醜聞が好きってことでしょう。これが二十一世紀のシャルリ・エブド事件にも繋がるのかなとちょっと思った。

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オノレ・ド・バルザック

1799‐1850。フランスの小説家。トゥール生まれ。8歳からの6年間、寄宿学校に入れられる。17歳で代訴人の事務所に見習いとして入り、パリ大学法学部に通う。このころから文学者を志し、20歳のころパリ市内の屋根裏部屋に住んで小説を執筆し始める。人間を観察し、その心理を精密に描きつつ、社会全体をも映し

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