理想の夫 角川文庫

オスカー・ワイルド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041122198
ISBN 10 : 4041122198
フォーマット
出版社
発行年月
2022年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
224p;15

内容詳細

舞台は1895年のロンドン。将来有望な政治家ロバートと、貞淑な妻ガートルードは、だれもがうらやむ理想の夫婦。そして、自由気ままな独身貴族アーサーはロバートの親友で、ガートルードとも昔馴染みの間柄だった。そんな3人の前に、ある日妖しい魅力のチェヴリー夫人が現れ、それをきっかけに紳士と淑女の激しい駆け引きが幕を開ける!―オスカー・ワイルドのテンポよい展開とウィットに富んだ会話が光る、人間ドラマの傑作。

【著者紹介】
オスカー・ワイルド : 1854年〜1900年。アイルランドのダブリンに生まれる。オックスフォード大学卒。イギリス19世紀末の審美主義を代表する劇作家、小説家、詩人、随筆家

厨川圭子 : 翻訳家。1924年旧満州奉天市に生まれる。津田英学塾、慶應義塾大学英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • buchipanda3 さん

    19世紀末のロンドン社交界を舞台としたワイルドの戯曲。前に映画化されていたことを思い出したので、そのキャストを頭に浮かべて読んでみた。主に4人の男女の関係を巡る物語で、配役も悪女など明快で至ってシンプルだが、ハラハラさせる展開もあり楽しめた。各人のセリフも読ませる。中でも独身貴族のアーサーは初登場時の描写の通り、人生をもてあそんでいる洒落者であり、加えて実直な態度もさらりと見せるスマートぶりが良い。当時の風潮は現代では古めかしさもあるが、理想の形という表面的なものに囚われないことの意味は今も同じと思った。

  • 松本直哉 さん

    洗練されたセリフや思いがけない取り違えやどんでん返しを純粋に楽しめばいいのであって、内容を云々するのは野暮でしかないのはわかっているが、まるでシェークスピアみたいな終盤のご都合主義はやはり違和感。赦すのが女の使命?不完全性も含めて愛する?それでロバートの過去の汚点は帳消しになり、夫婦はよりを戻して元の鞘に収まり、独身を謳歌し結婚を軽蔑していたダンディーもしまいには結婚相手を見つけてめでたしめでたしだなんて、話が出来すぎていないだろうか。ガートルードはあそこで夫を平手打ちにしてもよかったはずなのに。

  • 名言紹介屋ぼんぷ さん

    『結婚とはまさしく 相互の誤解にもとづくものである。』

  • こつ さん

    金言がたくさんです。たまには戯曲を読むのも面白いかもしれません。男女間のちょっとしたすれ違いに萌えます。

  • qoop さん

    夫を偶像化し現実の姿を受け入れない妻を描きながら、物語は夫とその友人、悪女の三人を中心に進む。現代的な目線で考えると主題をめぐる展開は迂遠だし人物像も定型に留まりはするのだが、機知に富んだスラップスティックとしての面白みは損なわれない。ホモソーシャルな世界観は著者だからということではなく、時代性だと感じた。不在のうちに物語が進む白痴美の化身をヒロインに据える点もまたそうなのだろうか。

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オスカー・ワイルド

1854年アイルランド・ダブリンに生まれる。19世紀末の耽美主義文学の代表的存在。詩人・小説家・劇作家として多彩な文筆活動で名声を得る。講演の名手としても知られ、社交界の花形であった。1900年没

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