オスカー・ワイルド

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新編 獄中記 オスカー・ワイルド書簡集 悲哀の道化師の物語

オスカー・ワイルド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784120053450
ISBN 10 : 4120053458
フォーマット
出版社
発行年月
2020年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
459p;20

内容詳細

スキャンダルを経てなおキザを貫いた世紀末の鬼才その大きすぎた代償。投獄されるきっかけとなった事件の発端から同性愛裁判、出獄後の放浪、死までを詳細な解説と注とともに一篇の小説のように再構成。

目次 : 前説―ワイルドの前半生と事件に至るまでのあらまし(生い立ちからオックスフォード時代/ 唯美主義者としてのデビューからアメリカ講演旅行、結婚 ほか)/ 第1章 三度の裁判(勃発/ 法廷での争い―原告から被告へ ほか)/ 第2章 深き淵より(生涯で最も大切な手紙/ 寄生と支配 ほか)/ 第3章 新たな牢獄(コンスタンスとの戦い/ 釈放を待つ日々 ほか)/ 終章 ワイルドの亡霊(ワイルドの没後/ ランサム裁判とワイルドの書簡 ほか)

【著者紹介】
宮〓かすみ : 1961年北海道生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。横浜国立大学准教授等を経て、和光大学表現学部総合文化科教授。専攻は英文学・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    大英図書館で『獄中記』の生原稿を見たことがある。薄青色の刑務所用箋に書かれた文字が、栄光の頂点から悲嘆のどん底に突き落とされた作家の血涙に思えた。学生時代に愛読した本が入獄前と後に書かれた手紙も加えて、書簡集という名の晩年を描く自伝としてよみがえった。そこにいるのは浪費家で甘ったれで妻子がありながら同性愛に耽る、生活無能力者の天才芸術家の肖像なのだ。ワイルドは意識せずに虚構を排しリアリズムに徹して己の心境を描く、日本的な意味での私小説を書いたといえる。個人的には他の小説や戯曲をしのぐ最高傑作だと信じたい。

  • ポテンヒット さん

    何と波瀾万丈な人生よ。メインは恋人ダグラスに宛てた獄中からの長い長い手紙。彼でなくともここまで完膚なきまでに批判されたら最後まで読むのは難しいかも。でもさすがワイルド、ダグラスの話から内省、芸術とキリストにまで及ぶ文章が読ませる。何度も別れる機会があったのに結局よりを戻すワイルドに「別れへんのかーい」とツッコミを入れたくなった。出所後の手紙と解説からワイルドや友人ロスの二面性、ダグラスのその後など一方から見ただけでは理解しきれない心の複雑さと悲哀を知る。良くも悪くもワイルドの影響力は強かった。

  • あろあ さん

    ダグラス側の言い分はよくわかんないから、なんとも言えないけど、うーんどっちもどっちなのかなあ?でも私も私の黒歴史に納得いかない別れ方で私をふったあの人に、あなたのここがよくないと思う、あのときのあれはいただけないわ、って長ーい手紙を書いてやればよかったわー!と思った!ダグラス父は2人を別れされたかったわけじゃなく、ワイルドを転落させたかったんだろっていう妄想は私もしそう。私もそう思う(笑)あとはお金にはクリーンでいたいですね。

  • かわぴょん さん

    「こんな長い手紙貰ってどないするん!」って思ったら、やはり文通相手・ダグラスは序盤で破り捨てていたらしい。なのに何故残ってるんだ?という謎には「しっかり複写して、一方は君が持ち、一方を彼に送ってくれ」と親友にちゃっかり頼んじゃうワイルド。しかしスラスラと読めてしまう具合に舌を巻きました。いやあ、インフルエンザのくだりは本当に同情したけど、後半にかけて、大袈裟野郎な一面が見えてくると、悲劇のヒロインさながらのワイルドの姿が浮かび上がる。歴史は勝者のもの。確かに「こころ」は影響されてそう。

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オスカー・ワイルド

1854年アイルランド・ダブリンに生まれる。19世紀末の耽美主義文学の代表的存在。詩人・小説家・劇作家として多彩な文筆活動で名声を得る。講演の名手としても知られ、社交界の花形であった。1900年没

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