オスカー・ワイルド

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幸福な王子 ワイルド童話全集 新潮文庫 改版

オスカー・ワイルド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784102081044
ISBN 10 : 4102081046
フォーマット
出版社
発行年月
2003年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
16cm,275p

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    タイトルがなんともシニカルに響く。なぜなら、表題作の王子をはじめ、ナイチンゲールにしても、ここに描かれた者たちは通常の意味では幸福ではなかったからだ。もっとも、王子とつばめとは神様のもとでの永遠を得るのだから、やはり幸福だとは言えるのかもしれない。9つの短篇を収録するが、そこにはいくつかの共通項も見て取れる。まずは、報われることを期待しない愛。表題作以下の幾つかがこれにあてはまりそうだ。そして、孤独。さらには死への傾斜と親和性も付き纏うように思われる。それは、「漁師とその魂」のオリエンタリズムの影にも。

  • ykmmr (^_^) さん

    有名な『幸福な王子』を筆頭にした、彼の代表作を閉じ込めた童話集。童話と言っても、決して優しい話ばかりではなく、あまり子供向けではないかなあ。夢はあまり持たせて貰えない。『幸福な王子』といえど、最後はつばめに哀愁感がある。ゲイかバイセか…と言う経歴のある作者だが、自分自の『美学』『価値観』。そして、それを理由に投獄された事に、投げやりになりながらも、何処か救いを求めていたのかなあ…。ゲイ・レズ・バイセの方々のお気持ちを体感した事がないので、下手な事は言えない。正直、カズレーザーの感想を聞いてみたい。

  • ehirano1 さん

    「燕と王子への救済はあったのか?あるとすればそれ何だったのか?」を考えるに、「そもそも彼らは幸福だったのか?」にブチ当たりました。彼らが救済というか何らかの見返りを求めて行動していないことは明らかでしたので、彼らはきっと幸福だったに違いないと思いました。そして、幸福とはどこまで行っても「主観的である」ということを改めて認識させられました。

  • (C17H26O4) さん

    原書と併読。あまりにも有名な表題作。本で読んだのはいつ以来だろう。小さいころ絵本で読んだ(読んでもらった?)ときの印象はけっこう残っている。サファイアやルビーがきれいだなあと思ったこと。ツバメが宝石をくわえて飛んでいるところもきれいだと思ったこと。幸福な王子の像とツバメの優しさに感動したこと。彼らの最後がとても悲しかったこと。今回原書を読んで印象がけっこう変わりました。単純な良いお話ではないのでは?

  • ナマアタタカイカタタタキキ さん

    ワイルド節全開の眩暈を起こすような修辞が織り成す、残酷かつ耽美的なメルヘン。表題作が抜きん出て有名。童話集とあるが、内包するメッセージは児童向けとは言い難い。胸を締め付けられるような展開を孕む話ばかりだが、その圧迫感がとても甘美なのだ。購入したのは勿論単なる文庫本だけれど、まるで豪華絢爛な装丁の書籍を手にしているかのように錯覚する。私はナイチンゲールの話が一番好きかな。ド直球な筋書きではあっても、情景がただただ美しい。他もキリスト教的価値観に基づいた教訓じみている作品が多いけれど、その警句までもが詩的だ。

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オスカー・ワイルド

1854年アイルランド・ダブリンに生まれる。19世紀末の耽美主義文学の代表的存在。詩人・小説家・劇作家として多彩な文筆活動で名声を得る。講演の名手としても知られ、社交界の花形であった。1900年没

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