オスカー・ワイルド

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ドリアン・グレイの肖像 岩波文庫

オスカー・ワイルド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003224595
ISBN 10 : 4003224590
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
509p;15

内容詳細

19世紀末,ロンドン.画家のモデルをつとめるドリアンは,若さと美貌を映した自らの肖像画を見て,自分自身はいつまでも若々しく,年をとるのは絵のほうであってほしいと願う――.快楽に耽り悪行に手を染めながらも若さを保ちつづけるドリアンと,かれの魂そのままに次第に恐ろしい醜悪な姿に変貌する肖像画との対比を描く.新訳.

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO さん

    この作品については。比較的に若い頃に縮刷版のような感じで読んだのを覚えています。あらすじだけは覚えていたのですが、このようなかなり対話が多い長編小説だとは思ってもみませんでした。当時のイギリス(19世紀)の生活の様子などがわかるような気がしました。富士川さんの訳が非常に読みやすい感じでした。

  • Gotoran さん

    若さを十二分に体現している老けない主人公のドリアン・グレイ、しかし、彼は自分の肖像画を介して老いていく自分を客観視することで苦悩に陥る、自分が罪を重ねる毎に肖像画見ては追い詰められて堕落していくドリアン。ヘンリー・ウォルトン卿の悪魔の誘惑。ドリアンに惹かれる画家ヴァジルの破滅。なんと人間は愚かなことか。…ドリアンの若く、美しさを保つ肉体と醜く、堕落していく魂の対比が象徴的である。オスカー・ワイルドの芸術観、道徳観を垣間見ることができる読み応え十分の作品であった。

  • yumiha さん

    大好きなマロリーシリーズ(キャロル・オコンネル)に2度は登場した本書。ドリアン自身はいつまでも若く魅力的なのだけれど、その代わりに肖像画が老いて醜悪さを増していくのだそう。女性に人気のアンチエイジングか?気になりますがな。〈逆説の王子〉ことヘンリー卿の穿った視線に何度かニヤリとさせていただいた。そのヘンリー卿の本質は「善良」と見抜いていたのは絵描きのバジル。でも若かったドリアンは、まるごと影響されて堕落の道を突き進む。それでも罪の意識から逃れられずに上塗りするがごとく更なる悪行に手を染めるドリアン。

  • ケイトKATE さん

    類まれな美貌を持つドリアン・グレイは、画家バジル・ホールワードの肖像画のモデルとなった。ドリアンの肖像画を見た唯美主義者のヘンリー・ウォットン卿はドリアンに魅せられ悪徳に満ちた美へと導く。純真無垢だったドリアンもずっと美しいままで、絵が年を取ってほしい願望に憑りつかれ、ヘンリー卿の誘惑に乗り転落していく。退廃と耽美が混った小説であるが、悪徳と否定されているものから美を見出していく逆説的な発想は、文学だけでなく様々な芸術に影響を与えている。特に、ヘンリー卿の皮肉を含みながらも説得力のある言葉は象徴的である。

  • カラスノエンドウ さん

    妖しい魅力には抗えません。魔窟に吸い込まれてゆくドリアンに痺れてしまいました。美や芸術について長々と語られる中盤の章は、私には馬の耳に念仏。でも、それが分岐点となって主人公の変貌ぶりが際立ちました。会話の妙や、花の香りが漂い目に浮かぶような色彩鮮やかな情景や表現の美しさにハッとさせられることもしばしば。これは不覚の1冊。【G1000冊】

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オスカー・ワイルド

1854年アイルランド・ダブリンに生まれる。19世紀末の耽美主義文学の代表的存在。詩人・小説家・劇作家として多彩な文筆活動で名声を得る。講演の名手としても知られ、社交界の花形であった。1900年没

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