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アジア・ファースト 新・アメリカの軍事戦略 文春新書

エルブリッジ・a・コルビー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784166614684
ISBN 10 : 4166614681
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「パワー」の集積地アジアで覇権を握りつつある中国。台湾統一を「歴史的必然」と明言し、軍事侵攻の危機がしのびよる。もはやアメリカ一国だけではその勢いを止めることはできない。では、日本はどう立ち向かうべきか?アメリカの対中戦略を変えた若き俊英が提言する。

目次 : 第1章 「拒否戦略」とは何か?(パワーとは何か?/ 冷戦時代の問題意識に立ち返れ ほか)/ 第2章 「拒否戦略」はこうして生まれた(私のライフヒストリー/ 国家防衛戦略の起草に携わる ほか)/ 第3章 アメリカだけでは中国を止められない(ゴールは「アメリカの覇権」ではない/ 中国が民主化しても覇権国家の体質は変わらない ほか)/ 第4章 中国を封じ込める「反覇権連合」(中国は韓国を狙いにくる/ 左右にブレる韓国とどう付き合うか ほか)/ 第5章 日本には大軍拡が必要だ(中国は日本を圏内に取り込みたい/ 核の傘はどこまで及ぶのか ほか)

【著者紹介】
エリブリッジ・A.コルビー : 非営利シンクタンクのマラソン・イニシアチブ共同設立者・代表。ハーバード大学卒業。イェール大学法科大学院修了(JD)。イラクの連合暫定施政当局、国家情報長官室を含め、核戦力、軍備管理、情報分野を中心に米国政府の重要ポストを歴任。2017〜2018年に、米国防総省国防次官補代理(戦略・戦力開発担当)を務め、2018年に公表された「国家防衛戦略」の策定では主導的な役割を果たした。また、米国のシンクタンクである海軍分析センター(CNA)や新アメリカ安全保障センター(CNAS)で上級研究員を務め、CNASでは2018〜2019年まで防衛プログラム部長として防衛問題の調査研究で指導的立場にあった

奥山真司 : 1972年生まれ。カナダのブリティッシュコロンビア大学卒業。英レディング大学大学院で戦略論の第一人者、コリン・グレイに師事、博士課程を修了。戦略学博士(Ph.D)。国際地政学研究所上席研究員。多摩大学大学院客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kk

    著者の代表作『拒否戦略』を大幅に簡略化しつつ、最近の状況をアップデートしたもの。米国世界戦略の焦点は中国との対峙にあるとしつつ、パワーバランスの現実を踏まえ、体制変革等ではなく、同盟国・同志国と共に中国の覇権確立やその過程での軍事行動の阻止に主眼を置くべきと主張。その一翼を担う主体としての我が国への熱い視線。防衛費の水準等についてはともかく、大筋では日本が抱く安全保障観と一致しているような。それにしても、訳文の日本語の見事なこと。インタビューによる口述筆記かな。訳者の洞察とコミットの深さが現れてます。

  • ta_chanko

    アメリカの軍事戦略は「アジア・ファースト」が望ましい。なぜなら東アジアが最も世界経済的に重要なエリアで、そこで中国が軍事的・政治的・経済的な覇権を目指しているから。中国に対する拒否戦略を明確にし、日米韓比豪印などと「反覇権連合」を形成して勢力均衡による現状維持を目指すべき。台湾独立や中国共産党および北朝鮮の崩壊を目指す過激な主張は、勢力均衡を崩し大規模な米中戦争・世界大戦をまねく危険な考え方。日本も軍事費をGDP比3%に引き上げて、アメリカに依存しない抑止力・軍事力を手にすることが必要。

  • TS10

    現在国防次官を務めるコルビー氏へのインタビュー録。中国は限定戦争によって反覇権連合を切り崩そうとしており、そのような戦争への抑止は実行行為の達成を不可能なものにする「拒否戦略」によって図られ得るとする。同盟国が国防費を増額し、米軍が到着するまで自力で中国を食い止めることが要請される訳だ。中国が第一列島線の島嶼に軍事的な拠点を持っていない現在が、防衛には最も有利な状態だとの指摘は重要だ。ただ、全般的な議論に終始しており、もう少し具体的に必要とされる軍事力について語って欲しかったと思う。

  • ceskepivo

    中国との関係をどのようにマネージするかは、頭の痛い問題である。日本にとっては隣国だから、米国がとる手法に追従すれば良いことにはならないであろう。著者は「習近平が、この地域の覇権を握ることによって世界秩序の変更を試みようと指摘」。それ自体には異論はない。が、習近平がどうして覇権を握りたいのか、その考察がポイントではないか。そこから、中国への接し方について何かヒントが得られるかもしれない。

  • kenitirokikuti

    著者は2018年のアメリカ国家防衛戦略(NDS)策定で主導的役割を果たした若手戦略家。第二次トランプ政権が決まったので、政権入り確実と見られている。父が銀行マンで、80年代後半の日本に赴任、コルビーも6才から13才を都内の外国人学校で過ごしたそうな。シンクタンク「マラソン・イニシアチブ」の共同創立者・代表で、ここにはE・ルトワックも属している。ネオコンは敵国を強制的に体制変更させることも厭わないが、コルビーは属国群の強化を考える。用語「産業政策(インダストリアル・ポリシー」が本書にあった。

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