エリック・ジョン・アーネスト・ホブズボウ

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匪賊の社会史 ちくま学芸文庫

エリック・ジョン・アーネスト・ホブズボウ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480093448
ISBN 10 : 4480093443
フォーマット
出版社
発行年月
2011年01月
日本
追加情報
:
15cm,237p

内容詳細

ロビン・フッドや西部劇に描かれたアウトローなど、世界各地でいまなおヒーローと讃えられる匪賊たち。彼らはときには暴力的に振る舞い、社会的混乱を引き起こして危険因子と見なされながらも、抑圧的権力に対抗し、正義を求めて闘う、民衆の強い味方だった。母の名誉のために闘ったパンチョ・ビリャ、貧しい寡婦のため銀行強盗を犯したジェシー・ジェームズ。近代化以前のあらゆる国と時代において、民衆の生活に不可欠の要素として活躍した匪賊の系譜、その生き方や、彼らをめぐる政治・経済構造を丹念に追ったホブズボーム若き日の意欲作、待望の復刊。

目次 : 1 義賊とは何か/ 2 誰が匪賊となるか/ 3 貴族強盗/ 4 復讐者/ 5 ハイドゥク/ 6 匪賊の経済と政治/ 7 匪賊と革命/ 8 収奪者/ 9 シンボルとしての匪賊

【著者紹介】
エリック・ホブズボーム : 1917年、エジプト、アレクサンドリア生まれのイギリス人歴史家。現代を代表するマルクス主義知識人。ロンドン大学のバークベック・カレッジの歴史学教授

船山榮一 : 1930年生まれ。法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • てれまこし さん

    匪賊は血族・部族社会から資本主義社会に移行する段階で生じる現象で、民衆の匪賊像は農村共同体の権力に対する反抗と自由への願望を反映している。これが千年王国主義運動と交わると社会革命における軍事力を供給する。不思議なのは、日本は地形的には匪賊・山賊が多く出てもおかしくないのに、そんな話がぜんぜんない。中国でも匪賊が革命で大きな役割を果しているから、東アジア文化のせいじゃない。独身の若者もイエやムラに属するかぎり飢えないようにはしてもらえるから、山に逃げ込み自由に生き死ぬよりも、オジ・オバの地位に甘んじたものか

  • 左手爆弾 さん

    様々な社会に共通して存在する匪賊および義賊。ロビン・フッドや水滸伝だといえば容易に想像できる。上からの法に背いているのにもかかわらず、民衆からは支持を集める、そんな匪賊。筆者はそれを公文書だけでなく人々の伝承などの集合的イメージをもとに探り出す。義賊は革命家ではなく、はみ出しものたちの集団であり、あくまでもかつての秩序の回復を目指すような改革者である。貴族強盗の如きは、例外状態を除いて決して暴力を使ってはならない。移動制限のある農民社会の中での独特の位置づけを占める匪賊を明るみに出した一書。

  • わたる さん

    タイトルの通り、匪賊の歴史。といっても彼らの性格上、本書で扱う時代もほとんど近代以降。社会の中でどうあったか、誰が匪賊となるか、なぜ匪賊は英雄であり続けるのか、などが解説されている。物を奪おうと法を犯そうと、地域社会の中では英雄である義賊には市民から描かれ続ける理想の姿もある。20世紀の著名な歴史家ホブズホームの重要な研究書のひとつ。訳の都合もあるのか、術語の区別が不明瞭な印象を受けた。

  • HANA さん

    匪賊が民衆や社会に与えた影響を考察したもの。主にヨーロッパとロシア、ラテンアメリカを中心にまとめられている。民衆が彼らに付託したイメージというのは圧制者と戦う解放者というのが面白い。現実は恐らく別物だろうけど。その意味でサバテ・リョパルの伝記は興味深く読むことができた。

  • Shinsuke Mutsukura さん

    なんだかよくわかんねぇなぁ。 世のなかが乱れたり、食えなくなったりしたら、こういう連中が出てくるのが相場です。 現代では誰なんでしょうか? まあ、こんな連中が出現しない世の中が理想ですよ。 漫画のワンピースなんかもこれに似たものなんでしょうか? 知らんけど。。。

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