エリザベス・ムーン

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くらやみの速さはどれくらい ハヤカワ文庫SF

エリザベス・ムーン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150116934
ISBN 10 : 4150116938
フォーマット
出版社
発行年月
2008年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
611p;15

内容詳細

自閉症が治療可能になった近未来。自閉症者最後の世代であるルウは、製薬会社の仕事とフェンシングの趣味をもち、困難はありつつも自分なりに充実した日々を送っていた…ある日上司から、新しい治療法の実験台になることを迫られるまでは。“光の前にはいつも闇がある。だから暗闇のほうが光よりも速く進むはず”そう問いかける自閉症者ルウのこまやかな感性で語られる、感動の“21世紀版『アルジャーノンに花束を』”。ネビュラ賞受賞作。

【著者紹介】
小尾芙佐 : 津田塾大学英文科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • GaGa さん

    いや〜すみません、思っていたよりも心に響きませんでした。と言うかあやまることでもないのだけれど(苦笑)まあ、駄作かと言われるとそうではなく、物語としての読み応えはあるが(あるような気がするが)ここまでのテーマを長々と描いたのであれば、もう少し腑に落ちるラストを用意するのがエンターテイメントでないかと思います。

  • キムチ27@シンプル さん

    正直、全く面白味もなく、読むのに苦痛を積み重ねていく形となった。自閉症ものとでもいえるのだろうか、但し、ノンフィクションではなく、近未来のSFというのだろう。表題の呟きは作中、幾度となく登場する。作者ムーン自身、自閉症の母であり、子供との対峙の場面で実際語られたそうな。特殊能力を生かして勤務するルウ、上司と折り合いが上手く行かない中で自閉症治療薬の治験を言われる。小説の8割以上がルウの目を、脳内を通しての語り、想いが延々と綴られ正直、私には苦手。

  • yoi さん

    今よりも自閉症治療が進み、ある程度社会の中で普通の生活が送れるようになった近未来。特殊な能力を生かし、会社で働いていたルウは、上司に、最近開発された自閉症者を完治してしまう治療法を受けるように促される。その治療が終わったとき、ルウは果たしてもとのルウなのか。支えてくれた人たちへの感情はどうなってしまうのか。長い小説だが、主人公の葛藤が丁寧に綴られた小説。障害者を持って生まれた者が障害を失うことは、アイデンティティーを急激に失うことでもあるんだなと、気付かされた。

  • はと さん

    主人公ルウが日々生活している様子、彼なりの理解や考えをめぐらせつつ過ごしている日常の様子が、読んでいて心地いい。細かい心理描写は、秀逸。ルウの気持ちが変化してリスクを負っていくあたりから、急に物語はバタバタと進み、あっという間に終わってしまった。あれほど着実な考えを持って生活していたルウがなぜそんなに急に気持ちを固めてしまったのか、私にはピンとこない。結末も、なんとなく形の上での結末しか描かれていなかったような感じがして、あまりよいものとは思えなかった。なんとなく不完全燃焼気味な読後感。

  • そふぃあ さん

    美しい題名。読むのにだいぶ時間がかかった。自閉症が治療可能になった今より少し先の未来。主人公はルウという男性。彼のような自閉症の人間でも、訓練や教育法によって健常者と変わらない生活を送れる。この世界では、もう自閉症は病気ではなく個性じゃないのと思う。彼には彼を受け入れて、愛してくれる人もいた。特異な才能があり、フェンシングの天才だった。それでも自閉症というだけで、彼を馬鹿する人もいる。私はルウはルウのままでいいと思うし、反面、普通になりたい彼の気持ちも痛い程分かった。だからルウの決断は少し悲しかった。

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