エリザベス・ボウエン研究会

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エリザベス・ボウエン 二十世紀の深部をとらえる文学

エリザベス・ボウエン研究会

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784779126505
ISBN 10 : 4779126509
フォーマット
出版社
発行年月
2020年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
323p;22

内容詳細

20世紀英国文壇の重鎮、エリザベス・ボウエン(1899〜1973)。二度の世界大戦を経験した20世紀にボウエンが見た荒廃と絶望は、今も終わりが見えない―イギリス伝統の風習喜劇に実存主義的視点を持ち込み、ゴーストに人間の心理の深奥をさぐらせるゴシック性。ボウエン文学の稀有な魅力に迫り、その全容の研究成果を問う。

目次 : ボウエンの文学的評価の変遷と現状―ボウエンという遠雷/ ボウエンにとっての場所とアイデンティティ―文学的ヴィジョンの核心/ アングロ・アイリッシュとしてのボウエンの源流―『七たびの冬』にみる自我の形成/ 「熱気」から「残骸」へ―ボウエンの『日ざかり』とイシグロの『日の名残り』に見る冷戦構造/ ボウエンと乱舞する怪奇幻想の世界―そのゴシック小説の水脈を探る/ ボウエン文学の土壌としての少女領域―『エヴァ・トラウト―移りゆく風景』を中心にして/ “もの”は語る―人・家・自然が生み出す詩的でない言葉/ 語られない過去をめぐって―『心の死』におけるゆがんだ世界、ゆがめられた心/ 『日ざかり』における饒舌と寡黙―アンチロマンス・アイデンティティ・戦争/ 虚構という孤独の言葉―『エヴァ・トラウト』における語りえない言葉を求めて/ 〈どこにもない場所〉を生きる―「あの薔薇を見てよ」における場所の狂い、ファンタジー、そして無/ 時空間を飛翔する想像力―「幸せな秋の野原」を読み解く/ 〈私〉が〈彼女〉になる時―「第三者の影」、「林檎の木」、「幻のコー」論/ 戦争のエピファニー―「ラヴ・ストーリー 一九三九」、「幻のコー」を中心に/ ロンドン空襲下のさまよえる孤独な魂―ボウエンとグレアム・グリーンの短編を比較して/ ハーディを通して読むボウエン―隠れた共通点を探って/ ボウエンのT.S.エリオットとの邂逅―私人、作家、書評家として/ ボウエンが見た若い娘たち―「現代娘であること」を読む

(「BOOK」データベースより)

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