エリザベス・テイラー

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エンジェル

エリザベス・テイラー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560092019
ISBN 10 : 456009201X
フォーマット
出版社
発行年月
2007年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,365p

内容詳細

現実よりも、虚構のなかに真実を見た、ある奇妙な女流作家の悲喜劇的な人生。あふれる機知とユーモアを込めて描かれる、20世紀イギリス小説の隠れた名作。栄光と転落の悲喜劇。

【著者紹介】
エリザベス・テイラー : 1912‐1975。英・バークシャーのレディングに生まれる。アビー・スクールを卒業後、家庭教師や図書館司書として働く。1936年に結婚、バッキンガムシャーのペンに住み、執筆活動を開始。45年、At Mrs Lippincote’sで小説家としてデビュー。75年没

小谷野敦 : 1962年茨城県生まれ。比較文学者・東京大学非常勤講師。東京大学英文学科卒、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。学術博士。著書に、『聖母のいない国』(青土社、サントリー学芸賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    著名な女優と同性同名の著者が描く物語。 夢見るヒロイン エンジェルの並々ならぬ 屈折した性格が面白い.. 夢見るエンジェルは 平気で嘘をつき、平気で 人を傷つけ 空想に生きる.. 誰もが心に密かに抱く夢の世界を著者は 無慈悲にも曝け出す。 不思議なことに エンジェルは次々と 夢を叶え、嫌われながらも生きて行く ..何が幸せなのだろうか.. 女の一生を逆説的に描いている、そんな印象の 物語だった。

  • ケイ さん

    イギリスの女性作家は苦手というのを再確認した感じだ。それに私はハーレクインロマンスは大の苦手なのだ。夢見るエンジェルが夢見たものは、夢のような小説を書くことで一時的に彼女の物になる。かなわない夢、あきらめなければならなかった夢、あきらめきれようにもあきらめきれない夢…、苦い思いで想う夢より、叶った夢が崩れていくさまを見るのはつらいだろう。いかにエンジェルが身勝手な女だったとしても。彼女の独りよがりの強さは、叶いかけた夢を握りつぶしてしまったのかもしれない。読後に口直しが必要かな。苦いエンディングだった。

  • まふ さん

    20世紀初頭期の英国を舞台にした、異常に才能ある文学少女エンジェルが徹底した自己中心主義世界に生き母親、叔母を始め学校・地域にザラザラと摩擦を起こしつつ小説家になり、人気作家となる。母、叔母は彼女の強烈な個性の餌食となり消え去る。一方、見初めた美男子画家を追いかけて結婚してしまう…。という勝手御免人格の女の一生を描いた異色作。ひどい女だが、人気作家となる目標を有言実行した成功者となるところがスゴイ。だが、こんな女がいたら付き合いたいとは思わないだろう。楽しく読ませていただいた。G495/1000。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    自意識過剰だった時期を過ぎた女からすると殺意が湧き上がる作品。女が世間に反発して自我に固執するのが許されるのは最大でも十代までだと思う。十代なら「あー、まあ、若いしね、仕方ないか…」と微笑ましく、見れる。ところが十代過ぎてもこうだと周囲は「何、勘違いしてるのよ、このバカ女!!」となってしまう。それは女は生き抜くために精神的に早く、成熟を求められるからだろう。自分の飼い犬が人様の飼い犬を噛み殺した時のあの対応には呆れて口が開くしかなかったです。こんな女が「私、愛犬家です」発言していたら愛犬家は憤死しかねん。

  • NAO さん

    エンジェルは、全く現実を見ることなく、好きなように生きた。大金持ちでもないのに、こんな風に生きることができる人間はそういない。誰もが、好きなように生きたいものだと思っている。でも、自分の世界だけに生き好きなように生きているのに、エンジェルを羨ましいと思う人がどれほどいるだろう。絶対こんな風にはなりたくないと思う人の方が多いのではないだろうか。なぜなら、思うように生きていたようでいて、実はそれは彼女の勝手な思い込みでしかなく、実は彼女が本当に手に入れたものなど何一つなかったからだ。なんと、哀しいことだろう。

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エリザベス・テイラー

1912〜1975。英国レディング出身。英国の中流階級を鋭い観察眼と流麗な文章で描いた11篇の長篇があり、20世紀のジェイン・オースティンと呼ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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