「自然」という幻想 多自然ガーデニングによる新しい自然保護

エマ・マリス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794223425
ISBN 10 : 4794223420
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
336p;19

内容詳細

外来種が在来種より優れている場合がある。「本来の生態系は安定している」というのは幻想。「手つかずの自然」への崇拝は米国で生まれた。地球の自然は、人間が運営・管理すべきだ。「手つかずの自然」なき現代の新しい自然保護を提案する。

目次 : 第1章 自然を「もとの姿に戻す」ことは可能か/ 第2章 「手つかずの自然」を崇拝する文化の来歴/ 第3章 「原始の森」という幻想/ 第4章 再野生化で自然を増やせ/ 第5章 温暖化による生物の移動を手伝う/ 第6章 外来種を好きになる/ 第7章 外来種の交じった生態系の利点/ 第8章 生態系の回復か、設計か?/ 第9章 どこでだって自然保護はできる/ 第10章 自然保護はこれから何をめざせばいいか

【著者紹介】
エマ・マリス : サイエンスライター。自然、人々、食べ物、言語、書籍、映画などについて執筆。数年間記者として勤務していたネイチャー誌のほか、ナショナルジオグラフィック、ニューヨークタイムス、ワイヤード、グリスト、スレート、オンアースなどの雑誌・新聞に寄稿している。ワシントン州シアトル出身、オレゴン州クラマスフォールズ在住

岸由二 : 慶應義塾大学名誉教授。生態学専攻。NPO法人代表として、鶴見川流域や神奈川県三浦市小網代の谷で“流域思考”の都市再生・環境保全を推進。国土交通省河川分科会、鶴見川流域水委員会委員

小宮繁 : 慶應義塾大学理工学部講師。慶應義塾大学文学研究科博士課程単位取得退学(英米文学専攻)。専門は20世紀イギリス文学。1989〜91年、ケンブリッジ大学訪問講師。2012年3月より、慶應義塾大学日吉キャンパスにおいて、雑木林再生・水循環回復に取り組む非営利団体、日吉丸の会の代表をつとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Koichiro Minematsu さん

    「新しい」生態系は、とりわけ在来種の回復に役立つ有用性が証明されている。何をもって「自然」とするのか、外来種と在来種を区別する意味は何なのか、考えさせられる本でした。

  • meow3 さん

    感想が難しい。とりあえず自然保護において昔ながらの手付かずの自然を理想の形とするのは現実的ではないという意見だけは分かった。国によっては人がある特定の種だけを人為的に移動させる計画もあるようだが生態系の複雑さを考えるといいんだか悪いんだか。狭い庭やバルコニーの小さな自然も有意義である。庭や緑地を計画するに当たり、在来種を基本に非在来種を加えた植栽、園芸種に野生種を加える庭の植栽をするという意見は現実的で賛成できる。

  • qoop さん

    手つかずの自然など幻想だと切り捨て、人間の手が入った里山的環境を拡大解釈してそこかしこに自然を認め、人為的な介入を積極的に肯定、状況の変化に沿った自然保護のあり方を説く。フレキシブルな自然理解を諸例をあげて説く中には〈そこまでやるんだ…〉という急進的な計画もあって、大筋で納得できていても驚く。保護すべき自然をデザインする積極性を認めるとしても、しかしどこまでかと考えると、自分の中にまだ残る素朴な自然崇拝の根を意識せざるを得ない。

  • スミレ雲 さん

    【図書館本】手つかずの自然という幻想を見つめなおす。生態系を考えるのにとても良い一冊。ガウディを少し思い出し、庭を少し思い出した。自然と社会、自然と人工、いろいろ考えてみたい。

  • めりこ さん

    読んでよかった!新婚旅行でアフリカに行った際、手つかずの野生の無さに衝撃を受けた。本書でも「原生自然」はもはや無いと語られる。また自然は常に変化しており、基準とする過去の自然なんて設定し得ないのではないか?外来種は外来種であること自体より問題があるのか?あらゆる事例を持って正面から問い直す。一方で、視点を変えれば自然の要素を持つ空間は身の回りにあふれており、積極的な人の介在で目的別の自然のデザインができるはずという指摘。視界がクリアになる素晴らしい読書体験。明日から、自分の庭から、何かしたい!と思わせる。

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エマ・マリス

サイエンスライター。自然、人々、食べ物、言語、書籍、映画などについて執筆。数年間記者として勤務していたネイチャー誌のほか、ナショナルジオグラフィック、ニューヨークタイムス、ワイヤード、グリスト、スレート、オンアースなどの雑誌・新聞に寄稿している。ワシントン州シアトル出身、オレゴン州クラマスフォールズ

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