2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義 朝日新書

エマニュエル・トッド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022952059
ISBN 10 : 4022952059
フォーマット
出版社
発行年月
2023年02月
日本
追加情報
:
251p;18

内容詳細

2020年代、全世界を襲った「地殻変動」。大きく書き換わる世界地図の中に、私たちの居場所はあるのか?私たちが見ていた「グローバル化」の夢は、脆くも崩れ去った。地球に住む私たちが共有したのは、パンデミックと、歴史の針を戻したような戦争だった。ここから、世界地図は大きく塗り替わる―。世界、日本、そして「私たち」は、いったいどこに向かっているのか。世界最高の知性が、激動の近未来を大胆に予測する。

目次 : 1 民主主義の未来予想図(エマニュエル・トッド―まもなく民主主義が寿命を迎える/ マルクス・ガブリエル―危機の時代にこそ、「新しい啓蒙」が生まれる/ 與那覇潤×市原麻衣子セッション)/ 2 資本主義の未来予想図(ジャック・アタリ―今こそ、「命の経済」へ舵を切るとき/ ブランコ・ミラノビッチ―「不平等」な世界で、資本主義を信じる/ 東浩紀×小川さやかセッション)

【著者紹介】
エマニュエル・トッド : 歴史家、文化人類学者、人口学者。1951年フランス生まれ。家族制度や識字率、出生率に基づき現代政治や社会を分析し、ソ連の崩壊、米国の金融危機、アラブの春、英国EU離脱などを予言

マルクス ガブリエル : 哲学者。1980年ドイツ生まれ。古代から現代にいたる西洋哲学の緻密な読解から「新しい実在論」を提唱したことで、世界的な注目を集めた。「哲学界のロックスター」の異名を持ち、伝統あるボン大学において史上最年少の29歳で正教授に就任した

ジャック・アタリ : 経済学者、思想家。1943年アルジェリア生まれ。経済はもちろん、政治や文化芸術にも造詣が深く、あらゆる主題を網羅した文筆活動を行っている。ソ連の崩壊、金融危機、テロの脅威、ドナルド・トランプ米大統領の誕生などを的中させたことでも知られる

ブランコ・ミラノビッチ : 経済学者。1953年生まれ。「エレファントカーブ」のモチーフによって先進国中間層の所得の伸び悩みを指摘し、所得分配と不平等に関する研究で世界的に知られている。世界銀行調査部の主任エコノミストを20年間務めた経験もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    コロナ禍、ウクライナ侵攻などを踏まえ、民主主義、資本主義、国民国家、グローバル化、ITの行方を、世界と日本を代表する知性が語る。限られた紙幅での議論ではあるが、資本主義の無道徳性を指摘するミラノビッチ氏、教育の重要性を強調するアタリ氏、公共の領域から哲学者を排除したことの過ちを追求するガブリエル氏の分析に頷く。私には小川さやか先生の論考が印象的だった。「私たち」という概念のあやふやさを問うた上で、「人々はそんなに理解し合わなくてもいい。共存できればいいじゃないか」とする文化人類学者の視点が鮮やかである。

  • tamami さん

    近未来の世界と日本の状況、様々な課題をどう読み解くか、4人の世界的著名人へのインタビューとそれに対する二組の日本人の対談を記す。個々の事柄については、私の手に負えず。以下はつまみの印象。インタビューの中では、トッドさんの民主主義は制度だけが辛うじて残っているのみ、という指摘が印象に残る。最終章、東浩紀さんと小川さやかさんの対談が面白かった。東さんの、いま人々は「学び」という言葉の意味がわからなくなっている、学びとは「体験」のこと、それには時間と空間が必要でSNSはそれらを奪っているとの指摘に納得する思い。

  • とよぽん さん

    「朝日地球会議2022」に登壇した学者、思想家、作家、ジャーナリストなどによる論考。人口爆発、グローバル化、パンデミック、民主主義、資本主義、インフォーマル経済などなど、これからの世界を地球規模で考えるための示唆を与えてくれる。小川さやか先生の視点が、私にとって新鮮だった。世界のあらゆることは、二元論では語れないし何も進まないと思った。

  • Sam さん

    何気なく手にしたが面白い。テーマは表題の通り。まずはエマニュエル・トッドとマルクス・ガブリエル各々ののインタビューが掲載されていて、さらにこの2人のインタビューをもとに意見を交わすのが我那覇潤と市原麻衣子。後半はジャック・アタリとブランコ・ミラノビッチに、東浩紀と小川さやか。編者のいうこの「二段階方式」が効果的だったと思う。個人的にはブランコビッチの経済的不平等に関する見解に興味を覚えた。また、東・小川2人の論評がとても的を得ていていろいろと考えさせられた。いまでしか読めない一冊として、オススメできる。

  • confusion_regret_temptation さん

    タイトルとは多少中身が違う印象。副題の方がしっくりきた。登場するそれぞれの方の主張が少しずつ異なるのも興味深かったが、それをまとめつつ意見を述べられた日本の方々の話がとても腑に落ちた。30年くらい前にファジィ制御がもてはやされたが、今のAIにこそファジィ制御が必要になってくるのかもしれない。時代を読むには知識は必要だがそれよりも哲学がとても重要だなと改めて感じた。

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