エマニュエル・トッド

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第三次世界大戦はもう始まっている 文春新書

エマニュエル・トッド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166613670
ISBN 10 : 4166613677
フォーマット
出版社
発行年月
2022年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
208p;18

内容詳細

本来、簡単に避けられたウクライナ戦争の原因と責任はプーチンではなく米国とNATOにある。事実上、米露の軍事衝突が始まり「世界大戦化」してしまった以上、戦争は容易には終わらず、露経済よりも西側経済の脆さが露呈してくるだろう。

目次 : 1 第三次世界大戦はもう始まっている(“冷酷な歴史家”として/ 「戦争の責任は米国とNATOにある」 ほか)/ 2 「ウクライナ問題」をつくったのはロシアでなくEUだ(「共同体」でなく「国益追求の道具」と化したEU/ ウクライナに関心をもつ三国 ほか)/ 3 「ロシア恐怖症」は米国の衰退の現れだ(米露を“歴史的ペア”として分析する/ なぜか悪化した米国の対露感情 ほか)/ 4 「ウクライナ戦争」の人類学(第二次世界大戦より第一次世界大戦に似ている/ 軍事面での予想外の事態 ほか)

【著者紹介】
エマニュエル・トッド : 1951年生まれ。フランスの歴史人口学者・家族人類学者。国・地域ごとの家族システムの違いや人口動態に着目する方法論により、『最後の転落』(76年)で「ソ連崩壊」を、『帝国以後』(2002年)で「米国発の金融危機」を、『文明の接近』(07年)で「アラブの春」を、さらにはトランプ勝利、英国EU離脱なども次々に“予言”

大野舞 (イラストレーター) : 1983年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。パリ大学東アジア人文科学研究科博士課程所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あすなろ さん

    氏の予測や分析が決して全てではない。氏は、露が特に先鋭的な訳でも欧州が安定していた訳でもない、米は顔が見えない時代だ、似ていると言えば第一次世界大戦の起因と似ていると分析し論を展開する。では、誰がウクライナと露の戦争の引き金を引いたのか。長期化するか。それぞれを支援している国は等多数の情報がある。これを自ら受け止めて考え、纏めるという事が今我々に一番求められているのではないか。そこから、例えばこの本の出版後に起きた台湾に対する中国の姿勢にどう対処すべきかや何が起きるのか等の我々一人一人の考えに結実する筈。

  • まつうら さん

    いまウクライナで起きている戦争についてのひとつの考察であるが、納得できる部分がたくさんある。著者は1962年のキューバ危機に近いと主張するが、これはとても説得力がある。当時のソ連はキューバからミサイルを引き上げたが、いまの英米はウクライナから武器弾薬を引き上げなかった。現在のホワイトハウスは軍産ファンドのカーライルに牛耳られているという記事を何かでみたが、本書で書かれていることに重ねても違和感がない。冷静に冷静にと思いつつも、反米感情がムラムラと湧き上がってくるのを抑えるのが、とても難しい。

  • belalugosi6997 さん

    前提として「NATOが招いたウクライナ侵攻」、特にヌーランド国務次官とその一族を徴用したのが銃爪なのは多くの識者の証言で明らかになっている。世間では「民主主義国家VS権威主義国家」の図式だが、著者は否定しおり、「リベラル寡頭制陣営VS権威的民主主義国家」と呼んでいる。特に興味を持ったのは新自由主義で福祉の薄い米帝と共産主義から脱却したロシアでは米帝の方が自殺率が高いことだ。著者の視点から重大な欠陥があるのはロシアとは日露戦争以前から「約束とは守らなくて良い、破るもの」という認識である。ゴロツキ国家である。

  • イスタ さん

    露とウクライナの戦争が長期化し、中国と台湾や北朝鮮など不可解な動きもあって。第3次世界大戦に突入!? もうすでに始まっている(;゚Д゚)!「今起きている戦争の原因と責任はアメリカとNATOにある」と、繰り返し述べている本書。アメリカとイギリスはウクライナ人を「人間の盾」にして露と戦っている。アメリカの目的は、ウクライナをNATOの事実上の加盟国とし、ロシアをアメリカには対抗できない従属的な地位に追いやること。アメリカは第二次世界大戦後も常に戦争をしてきた国。露(プーチン)の行動が何となく理解できたかも。

  • Tomoichi さん

    TVからの情報だけでは分からない、また違った視点からウクライナ戦争を読み解くエマニュエル・トッド。当然肯定できる意見もそうでないのもあるが、こういう見方もあるという意味で読む価値はあると思う。物事は多面的であり、見る角度が違えば違う風景が見える。読書ってやっぱり楽しい。

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