エマニュエル・カレール

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口ひげを剃る男

エマニュエル・カレール

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309204604
ISBN 10 : 4309204600
フォーマット
出版社
発行年月
2006年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,167p

内容詳細

長年蓄えていた口ひげを、ある日いたずら心で剃り落としたことから、妻も仕事もすべて失って、破局への道を一気に滑り落ちていく男の物語。ヒッチコックの戦慄を想起させる、フェミナ賞作家の異色作。映画原作。

【著者紹介】
エマニュエル カレール : 1957年、高名なソヴィエト研究家でアカデミー会員のエレーヌ・カレール=ダンコースを母に、実業家を父に生まれる。大学卒業後、映画評論やテレビドラマのシナリオ、実験的小説などを書いていたが、1986年に発表した『口ひげを剃る男』で注目を浴び、作家としての地位を確立した。『ベーリング海峡』(1987年度SF大賞)、フィリップ・K・ディックの伝記『俺は生きているがお前たちは死んだ』に続いて発表した『冬の少年』(1995年度フェミナ賞)および『嘘をついた男』がともにフランスでベストセラーになり、数か国語に翻訳される

田中千春 : 早稲田大学仏文科卒業。パリ大学で比較文学・言語学を専攻。ギリシア、ハンガリー、香港、マレーシアなどに長期滞在。現在パリ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • きゅー さん

    僕は長年伸ばしていた口ひげを剃って、妻を驚かせようと思いたつ。しかし妻どころか仕事先の同僚も口ひげが無いことに気が付かない。それを契機に彼は周囲の人間が陰謀を企んでいると思い込むようになる。たんに面倒くさい男だったのは前半まで、しばらくすると彼の行動は狂気じみてくる。自意識過剰なだけで普通の語り手が、驚くべき速度で軽やかに「正常」の領域を突破する。妻と差し向かいで口ひげの有無について議論する場面は鳥肌が立つくらい不気味。彼は破滅に向かって突き進むのだが、彼の思考の正気と狂気の入り乱れる様子は鮮烈だった。

  • I am さん

    何これ・・・。口ひげを剃る男のはなし。それに、さいしょはユーモアさえ感じて、でもだんだんと不安になってきて、読み終えたとき卒倒しそうなくらいクラクラした。うわぁ、、

  • すけきよ さん

    ひげを剃ったのに気づいてくれない。しかも、前から生えてなかったとさえ言う。何とも座り心地の悪い違和感。もしや、妻は精神の病を負ってしまったのか? 確かに最初は主人公に肩入れしたくなるんだけど、まるで平行世界に滑り込んだかのように物事がシフト。さらに、主人公の方が誇大妄想的な存在にシフト。それにもかかわらず、本人は自分だけは正常だと思っている。ここまでくると、妻が精神病なのか? それとも陰謀が張り巡らされているのか? はたまた世界が没落して行ってるのか? そんなことはどうでもよくなってくる。

  • るんるん さん

    狂っているのか夢なのか、あらゆる境界がグニャッと歪む快感。最後はバナナフィッシュにうってつけな感があった。胡蝶の夢的な…。

  • ほしいもアボカド さん

    〜人は見ているようでよく見ていず、見られているようで大して見られてもいない。

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