エドワード ケアリー

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飢渇の人 エドワード・ケアリー短篇集

エドワード ケアリー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488011086
ISBN 10 : 448801108X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
230p;20

内容詳細

『堆塵館』でごみから財を築いた奇怪な一族の物語を紡ぎ、『おちび』でフランス革命の時代をたくましく生きた少女の数奇な生涯を描いた鬼才エドワード・ケアリー。その彼が本国で発表し、単行本未収録の9篇(『おちび』のスピンオフ的作品を含む)+『もっと厭な物語』(文春文庫)収録の1篇に、この短篇集のために特別に書き下ろした6篇を加えた、日本オリジナル短篇集。書き下ろしイラストも多数収録。ケアリーらしさがぎゅっと詰まった、ファン垂涎の一冊。

【著者紹介】
エドワード・ケアリー : 1970年にイングランド東部のノーフォーク州で生まれる。イラストレーター、彫塑家としても国際的に活躍。現在はアメリカ合衆国テキサス州で妻と子供ふたりと暮らしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • けんとまん1007 さん

    装丁の絵のような世界。奇妙でいて、でも、どこか懐かしさもあるような短編集。著者はイングランド生まれとのことで、何となくではあるが、納得してしまう。寒さの厳しい、イングランドの田舎を想像すると、腑に落ちるのは、自分だけだろうか。日本人には書けない世界がここにある。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    残酷な御伽噺とも尊敬への寓話とも取れる「おれらの怪物」での弟君、亡くなっちゃったんだね・・・。「かつて、ぼくたちの町で」は、生き生きとした口調で親も若く、船が大きな一つの街でもあった頃を語るも徐々に翳りが出る構成がノスタルジックな物悲しさを醸す。そして嘗ては賑わいがあったけど、人口流出などで過疎化が進む共同体の命運を重ねてしまう。一番、好きなのは「パトリックおじさん」です。愉快痛快。「もっと厭な物語」以来の再読である「私の仕事を邪魔する隣人たちへ」の感想は相変わらず、「引っ越ししろ」の一言しか、ありません

  • あたびー さん

    #日本怪奇幻想読者クラブ 訳者古屋美登里さんプロデュース、ケアリーの日本発短編集。奇妙でありながら愛があり、愛があるところにも奇態な絵が添えられ、ありえないほど素敵、時々とても恐ろしくなる、そんなケアリー・ワールド満載の短編集。ひとつひとつの言い回しがありきたりではなく、立ち止まって景色を確認する必要がある。これは諧謔か?皮肉か?それとも本気なのか?気がつくと概ね本気なのだろうと解釈している。それから絵の素晴らしさ。この本を送り出してくださった古屋さんには心から感謝したい。

  • チャーリブ さん

    初読の作家。書き下ろしの6篇を含む16篇からなる短編集。いずれもユニークで興味深い内容の作品ばかりだが、その文章がすばらしい。おそらく翻訳もいいのだろう。作風は一概には言えないが、人と物と生物が混沌としている神話的な世界のようにも見える。「バートン夫人」は浸潤する液体のようだし、「パトリックおじさん」はある種の植物のようだ。「おが屑」や「毛物」では人と物の区別が限りなく曖昧になる。私が一番気に入っているのは、大災害のときに現れるという「グレート・グリート」という鳥。実際に見たくはないですが。○

  • ネコベス さん

    翻訳者の似顔絵と著者の序文付き16篇を収録した日本オリジナル短編集。不気味な挿絵とシュールな奇想に彩られたへんてこなファンタジーが、とぼけたユーモアとそこはかとない悲哀が滲み出て独特の味わいがある。「バートン夫人」、「パトリックおじさん」、「飢渇の人」が良かった。

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