おちび

エドワード ケアリー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488010980
ISBN 10 : 4488010989
フォーマット
出版社
発行年月
2019年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
588p;20

内容詳細

激動の時代をまっすぐに生きようとするマリーの逞しさ、美しさにほれぼれする。『堆塵館』の著者が描く、マダム・タッソーの数奇な生涯。

【著者紹介】
エドワード・ケアリー : 1970年にイングランド東部のノーフォーク州で生まれる。これまでに長篇小説『望楼館追想』(2000)、『アルヴァとイルヴァ』(2003)、“アイアマンガー三部作”(2013、2014、2015)を発表。イラストレーター、彫塑家としても国際的に活躍。現在はアメリカ合衆国テキサス州で妻と子供ふたりと暮らしている。妻はアメリカの作家エリザベス・マク

古屋美登里 : 翻訳家。訳書の他、著書も(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 夜間飛行 さん

    マリーにとって、顎を失った父の衰弱死も母の縊死も大きな痛手だったが、この喪失によって彼女は両親の厳つい鼻と顎を引き継げたのだろう。蠟で頭部を作る先生に連れられパリに出た不器量なおちび・マリーは、やがて王宮に召され革命の波に揉まれる。流されつつ屈しない所は「不思議の国のアリス」や「千と千尋の神隠し」を連想した。もちろん状況はもっと現実的に深刻だが、物事をまっすぐ見て物怖じしない所(例えば王女とのやり取り)や、彼女が描く少し変わった絵などから、彼女をアリスや千尋と同じように応援していた。人を愛するって大変だ。

  • ちょろこ さん

    読み応えがあった、一冊。あの有名な蝋人形館、マダム・タッソーの生涯を描いた作品。革命期のパリ。この激動の時代と、おちびと呼ばれたマリーの波乱万丈とも言える生涯は母との別れから老彫刻家の弟子になり…と、実に読み応えがあった。この時代にこれだけの技術があったのはもちろん、蝋人形は歴史の記録の一つの方法でもあるのか…そう思うと不気味というイメージしかなかったその見方も変わる。所々うかがえる、人生の分岐点でのせつないマリーの心情が印象的。いわゆる一人の女性の生きた証を小説で知ることができる、これって面白い!

  • 美紀ちゃん さん

    実話ではなく、ケアリーの作り上げたフィクション。フランスの蝋人形作家マダム・タッソーの物語。不気味で怖い挿絵だが、あちこちにたくさんあり、わかりやすい。幼い頃の話は、グロ恐い。恐い話なのか?と思いビクビクしながら読んだが、ヴェルサイユ宮殿に行ってからのマリーは見違える様に生き生きとしていた。城の錠前師と友達に。なんとフランスの国王でルイ16世だった。マリーアントワネットも登場。エドモンと、2人の間にできた娘を名簿に記した時の悲しみは、グッと来た。フランス革命時の混乱状態がよくわかる。壮絶な人生。

  • 秋風 さん

    「蠟の頭に髪の毛を一本一本植え付け、石膏の粉と水を混ぜ合わせ、暖炉に火を熾す」マダム.タッソーの壮大な歴史小説でした。幼い頃働いていた医師の所で見ていた蝋で人体の部分の模型を作る技術。孤児となりフランスに恩師と移り「猿の館」での蝋人形の展示からルイ16世の妹エリザベート王女の絵画教師としてベルサイユ宮殿に住み込む。血を流す革命期には王族やロベスピエールのデスマスクを作った。著者は蝋人形館で仕事をしていた事があり、この物語を描くに当たり15年を費やしたとの事でした。p571一気読み、面白かった!

  • pohcho さん

    「おちび」と呼ばれた醜い少女は、いかにして伝説のマダム・タッソーとなったのか。二十代の頃、ロンドンのマダム・タッソー蝋人形館に行ったことがあるが、実在の人物だとは知らなかった。(ちなみに本書は小説)スイス生まれの少女が、蝋で人体臓器の模型を作る医師と一緒にパリに行き、家主の意地悪な未亡人にいじめ抜かれたり、内気なその息子と心を通わせたり、ベルサイユ宮殿の戸棚(!)で暮らしたり。ルイ十六世にアントワネット、ナポレオンとも遭遇。想像も出来ないような波瀾万丈の人生の物語だった。とても面白かった。

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