エドワード・モーガン・フォースター

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天使も踏むを恐れるところ 白水Uブックス

エドワード・モーガン・フォースター

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560071175
ISBN 10 : 4560071179
フォーマット
出版社
発行年月
1996年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
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18cm,237p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • syaori さん

    作者の作品ではよく価値観の衝突が描かれるように感じます。本作ではイタリアと英国ですが、自分に「誠実になるということを知らない」ヘリトン夫人と、誠実であろうとするアボット嬢、フィリップとの対立もあり、フィリップとアボット嬢に間にも理解の及ばない部分がある。浮きぼりになるのは人の心の複雑さと分かり合えなさばかり。けれども私が作者の作品に惹かれるのは、彼の描く人々が、それでも愛し合うことはできるし、自分に誠実になることで世界を人生を「ずっと美しくて楽しいもの」にできるのだと信じさせてくれるからなのだと思います。

  • きりぱい さん

    最初からこんなに愉快に読めるとは思わなかった!未亡人はこんなにも婚家に干渉されるものなのか?自由気ままなリリアを教育し直すべくイタリアへ送り出したまではよかったが、新たな問題が勃発。浮足立つ一家は、今度はイタリア人気質とぶつかり合うことになる。イギリス中産階級のヘリトン家が体面を保つのに躍起になっている様子が可笑しく、リリアが直面するイタリア女性のあり方など、ラテンの国民性との違いも面白い。振り回されるフィリップとアボットはどうなるのか、ラスト近くの急展開は思いがけなく。

  • 更紗姫 さん

    良識と上品さ・世間体を守りたいヘリトン家(英国)、情熱と自由と無節操を体現するジーノの生き方(イタリア)、「両極端」を一緒くたにしたらどうなるか?「小説」という枠の中で「両極端」がせめぎ合う、面白くないわけがない。登場人物は皆、時に滑稽なほど不完全で愚かしく、だからこそ好感が持てるという不思議。そして「両極端」の交差に生まれた赤ん坊は、名づけられる事なく一言も発しないままいなくなった・・・ ごめんね赤ちゃん。でもこれ程に隔たる世界、乗り越え難い相違でも、髪の毛一本分くらいは縮まったと思うよ、きっと。

  • 混沌工房 さん

    英国の裕福だが奔放な未亡人リリアが、旅先のイタリアで顔だけがとりえのジーノと恋に落ち、スピード婚。それを認めないリリアの婚家とのどたばた劇…かと思いきや。結婚生活は失敗、出産後リリアは天に召され退場。残された赤ん坊をどうするか…で話は進んでいく。題名について解説では、天使をリリアの姑ヘリトン夫人、天使も足を踏み入れない場所に飛び込む愚者をリリアとしている…が。イタリア男を見下し、世間体ゆえに赤ん坊を取り戻そうとするヘリトン一家は愚者ではないだろうか? 最後まで名前で呼ばれなかった赤ん坊、結末は苦い。

  • バナナフィッシュ。 さん

    イタリア人の陽気さと、身内贔屓がよく表れている。ルームメートにはもってこいだろうけど、ビジネスパートナーには願い下げ。ドイツ人の冷淡さ、イギリス人の極端なまでの階級意識。ある程度のところまでは、そうなんだろうな。日本人、、、うん。

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