エドワード・ハレット・カー

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歴史とは何か 岩波新書

エドワード・ハレット・カー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004130017
ISBN 10 : 4004130018
フォーマット
出版社
発行年月
1962年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18cm,252p

内容詳細

歴史とは現在と過去との対話である。現在に生きる私たちは、過去を主体的にとらえることなしに未来への展望をたてることはできない。複雑な諸要素がからみ合って動いていく現代では、過去を見る新しい眼が切実に求められている。歴史的事実とは、法則とは、個人の役割は、など歴史における主要な問題について明快に論じる。

目次 : 1 歴史家と事実/ 2 社会と個人/ 3 歴史と科学と道徳/ 4 歴史における因果関係/ 5 進歩としての歴史/ 6 広がる地平線

【著者紹介】
清水幾太郎 : 1907‐1988年。1931年、東京大学文学部社会学科卒業。専攻、社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    岩波新書愛好会】第1章では、歴史家について、ケンブリッジ近代史を引用して解説している。 第2章で、社会と個人について整理している。 第3章は、「歴史と科学と道徳」である。 注なども豊富で、歴史に親しむ際に、読んでおくとよい本である。http://bit.ly/10CJ7MZ

  • Isamash さん

    E.H.カー(英国の歴史家、国際政治学者、外交官)1961年出版著書の訳本(清水幾太郎訳)。歴史は英雄録でも社会的力の活動録でもなくその中間に位置付けられるもの、科学でないとの考え方もあるが歴史は科学である等、至極まともなことが書かれおり、意外性には乏しくあまり面白くはなかった。ただ、物理学の不確定性原理の様に、歴史学者は完全に客観的にはなれず、置かれている時代や個人の考え方が史実判断に少なからず影響があることを論じている。また自然科学の様に、全ては仮説という考え方が主流になりつつあることも記していた。

  • 猫丸にゃん太 さん

    歴史とは何かを論じることで、歴史の学び方と付き合い方を教える古典的名著。現代、世界的に歴史的解釈の点から争いは絶えない。それは、歴史を自国側に有利に解釈し、相手国の主張には耳を貸さず、客観的に建設的な議論ができないことも一因と思う。だから、多角的な視点から物事を見る事がより公平な議論となる。その為には、国民全体としての成熟が鍵だと思う。右翼も左翼も極端な解釈であり、自他共に不利益をこうむる暴力的行為に思える。この本は歴史と冷静に対峙するのに役立つ。そしてナショナリズムの増大する現代、必要な本だと感じた。

  • 彩菜 さん

    歴史とは客観的事実の編纂ではないという。歴史は人間を他の人間によって研究する他ないもので、自らが観察する主体であり同時に客体である以上その観察は本質的変動を免れない。また歴史を研究する歴史家自身が歴史の一部でありその時代の人間なのだから、彼は現在を通してでなければ過去を眺められない。真の客観はありえない。でもだから歴史は素晴らしいのだという。それは現在と過去の対話のようなもの。歴史家は過去に何故と問いかける、現在の時代、思想、諸問題を反映させて。→

  • zirou1984 さん

    本書で述べられた内容をカー自身に当てはめるなら、やはり二度の大戦という悲劇の経験こそが彼の主張を形成していったのだろう。つまり、歴史とは絶えざる進歩と理性の向上だろ思われていた20世紀以前の認識から、時代を経てもなお人間は過ちを続けるのだという反省と認識への転換が求められたのが彼の生きた時代であったのだ。「言葉を使うこと自体が彼に中立的であるということを禁じているのです」とは歴史学に関わらず重く響く言葉である。例え世界が絶えざる恣意的な解釈の集合体であっても、せめてそれを自覚することはできるのだから。

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