エドウィン・オールドファーザー・ライシャ

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円仁唐代中国への旅 『入唐求法巡礼行記』の研究 講談社学術文庫

エドウィン・オールドファーザー・ライシャ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061593794
ISBN 10 : 406159379X
フォーマット
出版社
発行年月
1999年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,529p

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読書メーターレビュー

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  • まーくん さん

    1200年もの昔、危険な波頭を越え、大陸に渡った日本人学僧の驚くべき旅行記。円仁(後の慈覚大師、天台宗第三代座主)は遣唐使に同行、二度の渡航失敗の末、入唐を果たし揚州に至る。当初、正式な滞留許可は得られなかったが山東の朝鮮人社会の庇護を得、五台山巡礼を経て長安の都に入り、当時、隆盛を誇っていた仏教を学んだ。しかし、武宗即位後の仏教弾圧(会昌の廃仏)に遭遇、勅により還俗し長安を去り、再び在地の朝鮮人の助力を得て山東・登州より帰国。滞唐九年、詳細かつ正確な日記『入唐求法巡礼行記』は唐代を知る貴重な歴史資料に。

  • ひさしぶり さん

    1985年の原書房にて。ライシャワー氏が大絶賛する円仁の入唐紀行、資料的価値が高いと評価し、円仁を最澄や空海よりも偉業を成したと語っている。まあ内容は「入唐求法巡礼記」の解説がほとんど。霊仙は中国が手放さなかったが、彼が日本に帰国していたら大偉業をなしただろうと思う。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    世界三大旅行記の一つ(裏表紙)。第5章 唐における生活。揚州で円仁は、雨や旱魃が起こる一般理論を学んだ(220頁)。物価については、絹一巻=銅貨一連余り(254頁)。米一石=銅貨一連。第8章では、円仁が中国文化を日本に採り入れる「最初」の偉大な期間の「最後」を飾る重要人物(417頁)というらしい。「 」は敢えて強調してみた。唐王朝の中国史上のインパクトは確かに大きいと思う。李白や杜甫などの文學作品も多いことからもいえる。農業経済のあり方は、日本においても飢饉に苦しんだ時期もあり、飢饉対策は貴重であったか。

  • isao_key さん

    長く読みたかった一冊。円仁『入唐求法巡礼行記』を詳細に研究した本。東洋文庫の原書を読む前に本書を読むことをお勧めする。テーマごとに分けられていて、とても読みやすい。本書で世界三大旅行記といわれる円仁の日記とマルコ・ポーロ『東方見聞録』、玄奘『大唐西域記』とを比較し、円仁の日記は、二人の書にも勝ると述べる。マルコ・ポーロの場合、旅行が終わって数年を経て文盲だった彼が口移しに伝えたので、非常に茫漠としているのに対して、円仁の変化に富む経験について一日一日克明に記した日記は世界史においてもユニークと評する。

  • 午睡 さん

    839年、遣唐使として中国に渡った天台僧円仁の日記をテキストクリティークし、再構成してみせたライシャワーの労作。たしかハーバード大学大学院での学位論文だと、中山茂がどこかで書いていた。円仁の日記は、一種の冒険譚としての面白さを持つが、本書はその求法の旅の魅力と意義を改めて教えてくれる。残念ながら訳文はこなれてない。孔子の「正しいことを見てそれをしないのは勇気が足りないからである」など、「義を見てせざるは勇なきなり」と慣用句に訳すべきだろうし「金剛経」をいちいち「ダイヤモンド経」と直訳してみせなくていい。

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