エドゥアール・グリッサン

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Books

フォークナー、ミシシッピ

エドゥアール・グリッサン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784900997349
ISBN 10 : 490099734X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ルイジアナ州バトンルージュ滞在を経て書き下ろされた、グリッサン唯一の作家論。フォークナーを複数のアメリカへ、クレオール世界へと接続し、アメリカスの時空間に刷新された作家像を定着させる、壮大にしてエレガントな、後期グリッサンの代表作。

目次 : ローワン・オークに向かってさまよう/ フォークナーへの手引き/ 黒と白のうちで/ “踏み跡”/ 現実、後れて来るもの/ 後れて来るもの、言葉/ “境界”“遠方”、再び“踏み跡”

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • スミス市松

    フォークナー作品にある〈耐えがたさ〉とは何か――ひとつには〈南部〉の共同体に蔓延する「劫罰」にあり、もうひとつはそれが「後れて来る」語りの構造にある。前者について、グリッサンは〈南部〉が奴隷制という非正統性の上に構築されたものであり、その混血化への拒絶が共同体形成に必須とされる叙事詩的世界の成立を不可能にしていることを見抜く。そしてこの苦しみの中で生きることを己れに課した作家は列挙、反復、循環を繰り返す渦巻く叙述と挫折する物語構造によって小説を〈南部〉それ自体と等しい「後れて来る」ものとして描き出した。

  • かいこ

    ひとつの読み物として非常に優れていると思う

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